JRA天皇賞・秋(G1)アーモンドアイVSクロノジェネシス徹底比較! 血統・時計・着差・上がり・騎手・厩舎・コース適性から判明した「意外な事実」とは?
週末に迫った第162回天皇賞・秋。枠順も決まり、あとはレースを待つのみとなった。今回の最大のテーマは、やはりアーモンドアイとクロノジェネシスによる世代を超えた女王対決だろう。アーモンドアイは天皇賞・秋とジャパンカップを圧勝し、クロノジェネシスは宝塚記念を圧勝とまさに牡馬を超えた存在。この2頭の初対決に多くの競馬ファンが胸を躍らせているはずだ。
今回はどっちが上なのか、白黒はっきりさせようということで様々なデータを比較してみた。すると、予想の斜め右をいく意外な数字が出てきたのである。どちらを軸にするのか迷っている競馬ファンにとって、これは最後の後押しとなるだろう。ぜひ参考にしていただきたい。
■騎手(2020年成績)
・アーモンドアイ(クリストフ・ルメール)
全体勝率 26.2%
芝勝率 24.1%
東京芝勝率 23.8%
芝2000m勝率 26.6%
・クロノジェネシス(北村友一)
全体勝率 9.5%
芝勝率 11.6%
東京芝勝率 12.5%
芝2000m勝率 11.1%
騎手の比較はやはりルメールが圧倒的。すべての条件で勝利23%以上を記録し、逆に北村はすべて13%以下。もちろん競走馬の質も違うが、1番人気の勝率がルメール34.7%に対し北村は15.5%とさらに差が開いている。この実績からも、鞍上はアーモンドアイのルメールが断然だ。
■厩舎(2020年成績)
・アーモンドアイ(国枝栄)
全体勝率 15.1%
芝勝率 16.0%
東京芝勝率 25.0%
芝2000m勝率 21.6%
・クロノジェネシス(斉藤崇史)
全体勝率 10.6%
芝勝率 14.0%
東京芝勝率 22.2%
芝2000m勝率 19.0%
数々のG1ホースを手掛け、2頭の牝馬三冠馬を管理した国枝厩舎がリード。しかし開業5年で96勝を上げている斎藤厩舎もさすが。数字的な差はないが、1番人気の勝率が国枝厩舎42.6%に対し斎藤厩舎は20.8%と半分以下。アーモンドアイの国枝厩舎は、勝つべき時にしっかり結果を出している印象だ。
■コース適性(通算成績)
・アーモンドアイ
全体勝率 69.2%
芝勝率 69.2%
東京芝勝率 71.4%
芝2000m勝率 100%
・クロノジェネシス
全体勝率 54.5%
芝勝率 54.5%
東京芝勝率 66.7%
芝2000m勝率 50.0%
全体の勝率はやはりアーモンドアイに軍配。そしてお互いに東京コースや芝2000mでの経験は少ないが、その中でもアーモンドアイがクロノジェネシスを上回っている。加えて昨年の天皇賞・秋を快勝していることからも、この舞台はアーモンドアイにとって大きなプラス。コース適性においてもアーモンドアイが上だ。
■血統(通算成績)
・アーモンドアイ(ロードカナロア)
全体勝率 11.7%
芝勝率 12.4%
東京芝勝率 11.6%
芝2000m勝率 10.6%
・クロノジェネシス(バゴ)
全体勝率 5.9%
芝勝率 6.2%
東京芝勝率 5.6%
芝2000m勝率 8.3%
産駒数の違いはあるが、すべての条件においてロードカナロアがバゴ産駒を圧倒している。ロードカナロアは今年8頭の産駒がJRA重賞を10勝しているが、バゴ産駒はクロノジェネシスの2勝を含む重賞3勝のみ。さらに2019~2020年でJRAの芝コースを9勝しているが、そのうち4勝はクロノジェネシスと同馬頼みは明白。そして今年芝6勝のうち良馬場は2勝のみと時計勝負に課題もある。血統は父だけでないが、特に影響が強い父の比較はアーモンドアイが上位でいいだろう。
PICK UP
Ranking
23:30更新- 【阪神JF】リバティアイランド、アスコリピチェーノ、ソダシを超える逸材!? 2歳女王決定戦で買うべき“大物馬主”推奨の2頭
- 【香港C(G1)展望】絶対王者ロマンチックウォリアーVS逆襲の女王リバティアイランド! ダービー馬タスティエーラ完全復活なるか
- 【阪神JF(G1)展望】L.デットーリ×米国2歳女王メイデイレディが日本襲来! フォーエバーヤング妹など日本の女王候補が迎撃
- 武豊「来年が楽しみ」ヤマニンウルス不在でも大健闘…フォーエバーヤング擁する世代レベルの高さも証明
- ミホノブルボンvsライスシャワー連想させた「100分の1」の攻防!同一馬によるワンツースリーは平地競走史上初
- 【香港マイル(G1)展望】3歳マイル王ジャンタルマンタルが待望の戦線復帰! 悲願達成のソウルラッシュと世界制覇に挑む
- 武豊「非常識な最高速」でチェルヴィニア置き去り…他馬を凌駕する切れにC.ルメール「ドウデュースと同じ走りは出来ない」
- JRA福永祐一ケイティブレイブ「西日で負けた」はサービス精神!?「面白いんじゃないかと……」ネットを炎上させた”言い訳”の真意
- ジャパンCでも天皇賞・秋でも下馬評覆す4歳馬の好走…「最弱世代」の汚名返上着々、出遅れて逃げてもダービー馬に先着の逸材が待望の復帰
- ハーツクライ産駒でも走りはディープインパクト?有馬記念に潜むファンの夢と希望とロマンと甘い罠