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29日には、東京競馬場で3冠馬3頭による夢の対決が実現する。ジャパンカップ(G1)で3強の一角を形成するのが、関東馬のアーモンドアイだ。2年以上にわたって競馬界を牽引してきた女王は、このレースを最後に引退が決まっている。
一方で、今年3冠を達成したコントレイルとデアリングタクトはともに関西馬。競馬界の主役の座は関西馬2頭に引き継がれるのだろうか。今の競馬界を東西の視点で見ると、長く続く「西高東低」の勢力図が、2~3年後にはさらに顕著になる可能性が見えてきた。
「西高東低」が始まったのは、30年以上も前のこと。栗東トレセンに坂路が誕生したのを機に、関西馬が圧倒的な強さを誇示してきた。その後、関東馬が巻き返した時期もあったが、大局的に見ると、「西高東低」という勢力図は30年間変わっていない。

22日に開催されたマイルCS(G1)には関東馬が2頭出走。グランアレグリアが勝利を収めたが、もう1頭の関東馬サリオスは2番人気で5着に敗れた。今年の平地G1を振り返ると、関西馬の12勝に対し、関東馬はちょうど半数の6勝。ただし、その6勝は、グランアレグリア(3勝)、アーモンドアイ(2勝)、フィエールマン(1勝)の3頭だけで挙げたものだ。
「3頭のうちアーモンドアイはジャパンカップでの引退が決まっています。来年は短中距離路線をグランアレグリアが、中長距離路線をフィエールマンが牽引することになりそうですが、どちらも数は使えないタイプ。今の3歳関東馬の代表格はサリオスですが、マイルCSでケチがついてしまいました。
さらに不安なのが、1つ下の2歳世代です。今年行われた2歳重賞10レースのうち関東馬はリンゴアメの1勝だけ(函館2歳S)。23日の東京スポーツ杯2歳S(G3)を関西馬のダノンザキッドが制して、これで関西馬が9連勝中です。2歳世代は3歳世代以上の『西高東低』になりそうです」(競馬誌ライター)
2歳の関西馬が挙げた重賞の9勝は、勝った馬がすべて1~3番人気。強い馬が実力通りに勝っている。一方、リンゴアメは10番人気での勝利だった。その後の京王杯2歳S(G2)では12着に敗れており、今のところG1で期待できそうな関東馬はオーソクレースとドゥラモンドくらいという意見もある。
もう一つ、東西格差の拡大要因となりそうなのが、藤沢和雄調教師の定年引退だろう。現在69歳の藤沢調教師は、2022年の2月に定年を迎える。1990年以降の過去30年間で関東馬は平地G1を175勝しているが、このうち藤沢調教師が31勝している。長く続く「西高東低」の中にあって、藤沢調教師の存在の大きさが分かるだろう。藤沢調教師の定年で、美浦トレセンの凋落がさらに顕著になる可能性はかなり高いのではないだろうか。
一方で期待を抱かせているのが、昨年から進められている美浦トレセンの大規模改修工事だ。昨年にはウッドチップコースが新装され、関係者からの評価も悪くない。そして改修の目玉の一つ、坂路コースの高低差を倍にする工事は22年に完成見込みで、その効果が表れるのはまだ先になりそう。
 現2~3歳世代の現状と藤沢調教師の定年という大きな不安要素があるなか、美浦トレセン改修工事で、関東馬はどこまで巻き返せるかに注目が集まる。
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