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JRA2歳王者グレナディアガーズに思わぬ風評被害!? プロでも間違える“そっくりさん”にファンも大混乱……

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 毎年、約7000頭のサラブレッドが誕生する競馬界。牧場での訓練を終えた馬たちは、それぞれの馬主に「馬名」をつけられて競走馬としてデビューするわけだが、人間と違って「同名」の規則が色々と厳しい世界……これだけ数が多いと、当然ながら多少の混乱は起きてしまうものなのかもしれない。

 先週の朝日杯フューチュリティS(G1)でも1番人気となったレッドベルオーブが、昨年の同レースで敗れて引退した全兄レッドベルジュールの仇を討てるかが話題になった。

 しかし、兄弟でやや似た名前とあって、ファンの間でも少々混乱があったようだ。デイリー杯2歳S(G2)を勝って本番に挑むという臨戦過程が同じだったことも、影響があったのかもしれない。

 だが、そんなレッドベルオーブが3着に敗れた朝日杯FSの終了後「さらなる混乱」がネット上で話題となっているから驚きだ。

「ややこし過ぎる!」「中央に戻って、いきなり2歳王者か」「同じレースに出走したら、大変なことになるな」

 一部の競馬ファンが掲示板やSNSを通じて嘆いているのが、朝日杯FSを勝ったグレナディアガーズの「馬名」に対してだ。グレナディアガーズ……ただでさえ、少し実況アナウンサー泣かせのような気もするが、実は“そっくりさん”がかつて中央競馬にいたという。

「数年前までJRAにいたグレナディアーズですね。こちらは2013年に朝日杯FSが開催された日に芝の1600mでデビュー勝ちした馬ですが、結局ダートで活躍して交流重賞(ダイオライト記念(G2))にも出走した馬でした。

妹のマルシュロレーヌが今年のJBCレディスクラシック(G1)で3着に好走していますし、グレナディアーズもまだ地方で頑張っているみたいですね。まずあり得ないことですが、もし2頭が同じレースに出て、叩き合いになれば実況アナは大変でしょう(笑)」(競馬誌ライター)

 グレナディアガーズとグレナディアーズ……。

「ガ」がある方が2歳王者で、ない方がダートで活躍している古豪である。ちなみに両馬ともJRA時代はノーザンファーム系の一口馬主クラブの所属馬で、前者はサンデーレーシング、後者はキャロットファームに所属していたそうだ。

「JRAの馬名意味では、グレナディアガーズが英国の擲弾兵近衛連隊で、グレナディアーズは英国の擲弾兵連隊の行進曲だそうです。前者が何故、そう名付けられたのかはわかりませんが、後者の方は祖母に桜花賞馬のキョウエイマーチがいるので『曲』繋がりでしょう。

今日の競馬中継内でも名前を間違えられていたようですし、わかりづらいのは難点ですね」(同)

 これにはネット上でも「前にグレナディアーズっていなかった?」「グレナディアーズみたいな名前の馬が」「今、グリチャでグレナディアーズって言ってたぞ」など、グレナディアーズを知っている人々からすれば、余計にややこしい事態になっているようだ。

 自身の競走成績とまったく関係のないところで、思わぬ“被害”に遭ってしまったグレナディアガーズとグレナディアーズ。そもそも「擲弾兵」ってなんだ?と言いたくもなるが……。

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