元JRA藤田伸二氏「ルメールよ! 今日の逃げは無いぜ」朝日杯FS(G1)4番人気モントライゼ10着大敗……キャロットFは「8年ぶり屈辱」の危機目前

20日、阪神競馬場で開催された2歳マイル王決定戦、朝日杯FS(G1)は伏兵のグレナディアガーズがレコードタイムで優勝。2着に2番人気のステラヴェローチェ、3着には1番人気のレッドベルオーブが追い込んだ。
レースの主導権を握ったのは、4番人気のモントライゼ(牡2歳、栗東・松永幹夫厩舎)。距離不安があるなか、やや暴走気味に先頭に立ち、前半3ハロン通過が33秒7というハイラップを刻んだ。
「鞍上のC.ルメール騎手は、高速馬場で前が止まらないという読みだったのでしょう。2番手以下が追いかけなかったため、大逃げを打ったようにも見えましたが、実際はサリオスが勝った昨年より0秒1速いだけでした。速い流れだったことは間違いありませんが、暴走というほどではなかったと思います。
しかし、モントライゼにとっては今回が初のマイル戦。しかも、ゴール前に急坂がある阪神コースということを考えると、ルメール騎手らしからぬ騎乗だったといえるでしょうね。モントライゼから馬券を買っていた元JRA騎手の藤田伸二氏も自身のTwitterで『ルメールよ!今日の逃げは無いぜ…』とつぶやいていました」(競馬誌ライター)
モントライゼは案の定、直線で失速。グレナディアガーズから0秒8差の10着に敗れた。これには、馬券を買っていたファンからため息が漏れたことは言うまでもない。しかし、誰よりも悔しい思いをしたのはオーナーのキャロットファームだろう。

「キャロットファームは昨年、JRAのG1を5勝してクラブの年間(G1勝利)記録を更新しました。今年もサートゥルナーリア、レシステンシア、クリソベリルなどが健在で、G1をいくつ勝つのか注目されましたが……。まさかのG1未勝利で最終週を迎えることになってしまいましたね」(同)
シーザリオとハットトリックがクラブにG1勝利をもたらし、キャロットファームが大躍進を遂げたのが2005年。それ以降で、G1未勝利だった年は、2009、10、12年の3度しかない。今年は、クラブのエース格サートゥルナーリアが秋を全休し、走ったのは2戦のみ。G1で馬券圏内に入ったのはレシステンシア(桜花賞とNHKマイルCで2着)の1頭しかいない。
モントライゼの惨敗で、キャロットファームのチャンスは最終週を残すのみとなった。26日のホープフルSには2頭(オーソクレースとシュヴァリエローズ)が登録しているが、27日の有馬記念には出走馬はいない。
つまり、8年ぶりの“G1未勝利”を避けるためには、オーソクレースかシュヴァリエローズがダノンザキッドに土をつける必要があるのだ。
奇しくもオーソクレースにはルメール騎手が騎乗を予定しており、おそらく2番人気に支持されるだろう。ルメール騎手は朝日杯FSのリベンジを果たし、キャロットファームの危機を救うことはできるだろうか。
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