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騎手なんていらない!? 有馬記念(G1)前の中山で起きた「珍事」に称賛の声…… 幻の1着馬の背に見えた”天才騎手”の姿

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JRA騎手なんていらない!? 有馬記念(G1)前に中山で起きた「珍事」に称賛の声…… 幻の1着馬の背に見えた天才騎手の姿の画像1

 今週は1年の締めくくりである暮れのドリームレース・有馬記念(G1)が開催される。土曜には中山大障害(JG1)やホープフルS(G1)もあるため、競馬ファンにとっても懐具合が気になるところだ。

 そんな慌ただしい最終開催の前に先週日曜の中山競馬場ではちょっとした珍事があった。

 この日の中山10R南総S(3勝クラス・芝1200m)は、江田照男騎手が10番人気サンノゼテソーロで大穴を開けた。ハナ差の2着に5番人気ニシノドレッシー、3着に2番人気アヌラーダプラが入り、3連単は45万3720円という大波乱に終わった。

 しかし、それ以上に競馬ファンから大きな注目を集めたのは、勝ち馬よりも先にゴールしたスギノヴォルケーノ(牡4、栗東・清水久詞厩舎)だ。

JRA騎手なんていらない!? 有馬記念(G1)前に中山で起きた「珍事」に称賛の声…… 幻の1着馬の背に見えた天才騎手の姿の画像2

 同馬は石橋脩騎手が騎乗し、3番人気に支持されていたがスタート直後に石橋騎手を振り落として落馬。騎手がいないまま空馬となってレースに参加することとなった。騎手がいない場合、制御が利かなくなって凡走することは珍しくないのだがスギノヴォルケーノは違っていた。

 落馬の影響で後方からの競馬を強いられながらもすばやくインに潜り込み、ラチ沿いを走る極めてロスのない経済的なコース取りを見せた。だが、見事な”手綱捌き”を披露したここからが真骨頂。直線でスルスルと馬群をすり抜けて馬場の中ほどに進路を切り替えると、前にいる馬を鮮やかに差し切った。

 残念ながら競馬のルールとしては、騎手が騎乗していないカラ馬がそのまま走り続けた場合、落馬した地点で競走中止の扱いとなる。そのため、仮に1着で入線しても、賞金の支払いや勝馬投票券の払い戻しなどは行われない。

 しかし、それを念頭に入れた上でもスギノヴォルケーノの勝利は、まるで天才騎手でも乗っていたかのような錯覚を起こすほどのインパクトが残ったといえる。

 これにはネットの掲示板やSNSでも「石橋脩にお手本を見せた」「これは神騎乗」「騎手を乗せる意味とは?」など、競馬ファンから称賛の声が相次いだ。

「デットーリかモレイラかという華麗な手綱捌きでした。実際に騎手は乗っていないのですが、間違いなく天才騎手の姿が見えました(笑)。落馬した石橋脩騎手には気の毒ですが、仮に石橋騎手が乗っていたとしてもこんな騎乗が出来たのかどうかわかりませんね。

特に目を引いたのは直線で見せた馬群からの抜け出しです。前に壁ができるやいなやスッと外に進路を切り替えたのは驚きました。個人的にはスギノヴォルケーノの単複馬券を持っていたので複雑ですが……」(競馬誌ライター)

 その一方で踏んだり蹴ったりの結果となってしまったのが落馬負傷した石橋騎手だ。

 JRAの発表によると落馬した結果、脳震盪の診断。メインレース・ディセンバーS(L)で騎乗予定だったサトノダムゼルは、内田博幸騎手に乗り替わりとなって2着に好走している。

 落馬さえなければ勝ち負けの期待できた2頭だっただけに、痛恨事だったに違いない。

 騎手の”存在価値”を証明するためにも、一刻も早い回復を祈りたい。

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