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【徹底考察スペシャル】香港カップ(G1) エイシンヒカリ「武豊騎手と連覇でフィナーレを飾る!最大のライバル・モーリス撃破に必要なのは『欲』を捨てること?」

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 無論、武豊騎手や坂口正則調教師ら陣営がそう述べている以上、実際にその通りなのかもしれない。

 ただ、それでもあえて天皇賞・秋に敗因を求めるとすれば「ペースを落とし過ぎた」ということになるのではないだろうか。

 もちろん、逃げ馬にとって基本的には「如何にスローペースを作り上げ、末脚を溜められるか」という概念が存在するが、同時にあまり後続を引き付け過ぎると「キレ負けする」可能性が大きくなってしまうことも事実だ。

 それを防ぐために、一部の有力な逃げ馬は自らあえて速いペースを作り出し、後続にも道中で脚を使わせることによって直線の末脚勝負を封じる戦法を取っている。実際にエイシンヒカリが唯一、東京の2000mで勝ったアイルランドTは、1000mを58.2秒のハイペースで逃げて、最後の直線では大きく外に流れ続けながらも、後続に3馬身以上の差をつけて1:58.3の好タイムで逃げ切っている。

 上がり3ハロン35.8秒は12着に大敗した前走の天皇賞・秋の35.5秒よりもさらに遅い末脚だが、それでも勝ってしまうのも競馬だ。無論、レースレベルが異なるだけに単純な比較はできないが、そんな馬が1:59.1や2:00.6の天皇賞・秋で惨敗するのは、レースの主導権を握り、ペースを選択できる権限を持つ逃げ馬としては改善の余地があるような気がする。ちなみにアイルランドTで本馬の手綱を執っていたのは、武豊騎手ではなく横山典弘騎手だった。

 ただし、沙田(シャティン)競馬場の2000mで行なわれる香港Cにおいては、天皇賞・秋とは「異なった走り」が期待できるはずだ。何故なら、本馬が逃げ切った昨年の香港Cの2:00.60は、当レースのレコードタイムだからだ。下記はその時のラップの推移である。

香港C(G1) 2015
26.17-23.47-23.75-23.59-23.62 2:00.60

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