GJ > 競馬ニュース > コントレイル来年に早くも「黄色信号」!?
NEW

JRAコントレイル来年に早くも「黄色信号」!? 歴代ダービー馬が越えられなかった壁…… 三冠馬に立ちはだかる血の宿命

【この記事のキーワード】,

JRAコントレイル来年に早くも「黄色信号」!? 歴代ダービー馬が越えられなかった壁…… 三冠馬に立ちはだかる血の宿命の画像1

 クロノジェネシスの優勝により、暮れの大一番・有馬記念(G1)は幕を閉じた。これにより年内の中央競馬の開催も終了。歴代最多の芝G1・9勝を飾ったアーモンドアイをはじめ、ラッキーライラックやサラキアもターフを去った。

 「牝高牡低」の象徴と呼べる存在がいなくなるとはいえ、クロノジェネシス、グランアレグリアは来年も現役続行が決まっている。3歳世代からは三冠馬デアリングタクトも誕生した。同馬も加わって勢力図の再編も進むこととなるだろう。

 古馬の男馬で大将格ともいえるフィエールマンですら、有馬記念は3着に敗れて牝馬の軍門に降ってしまった。劣勢に立たされている牡馬にとって、「女難」の時代はまだまだ続きそうな雰囲気だ。

 そんな状況を打破するためにも、大きな期待を寄せられているのがコントレイル(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)だ。2005年に父ディープインパクトが達成して以来の無敗三冠に輝いた。来年は牡馬の総大将として、強敵が揃うG1戦線を戦うことになる。

 だが、順風満帆に思えるコントレイルにとって、越えなければならない壁が存在することも確かだ。それはディープインパクト産駒が、古馬となってからの活躍が乏しいことである。

 例として挙げれば、過去10年でディープインパクト産駒のダービー馬が6頭誕生したものの、古馬となってG1を勝利した馬は1頭もいない。近年でも19年ロジャーバローズ、18年ワグネリアン、16年マカヒキなどが、ダービーの舞台で最高の輝きを見せた。だが、ロジャーバローズは故障で早々に引退。残りの2頭は現役生活を続けているものの、勝ち負けを期待できる走りを見せられていないのが現状だ。

JRAコントレイル来年に早くも「黄色信号」!? 歴代ダービー馬が越えられなかった壁…… 三冠馬に立ちはだかる血の宿命の画像2

 これらとは異なり、三冠馬であるコントレイルに敬意を表して皐月賞と菊花賞も対象に含めてみたい。

 この場合は2017年の皐月賞馬アルアインが大阪杯、18年の菊花賞馬フィエールマンが春の天皇賞を連覇した(2020年現在)。しかし、全体的な成績を考慮すると物足りなさを感じるのは否めない。

 やはり課題となりそうなのは成長力だ。ディープインパクト産駒は比較的早い時期から活躍する一方、古馬となってから伸び悩みが目立つのは、全体的な傾向といえるだろう。

 どちらかというとレアケースに近い前述2頭にしても、大阪杯のアルアインは9番人気と人気薄での勝利。灯滅せんとして光を増すが如く、以降は連敗しての引退だった。フィエールマンは、菊花賞がクラシック初参戦初勝利だったように遅咲きだったことも、余力を残している背景となった可能性も考えられる。

 対するコントレイルはデビューから無敗で三冠を制覇したほどの馬である。陣営が適距離ではないと認めていたとはいえ、菊花賞で上がり馬アリストテレス相手に思わぬ苦戦を強いられた。仮にこれが、成長のピークを過ぎた予兆だったとすれば、来年の活躍には多少なりとも疑問が残る結果だったと考えざるを得ない。

JRAコントレイル来年に早くも「黄色信号」!? 歴代ダービー馬が越えられなかった壁…… 三冠馬に立ちはだかる血の宿命のページです。GJは、競馬、, の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  2. JRA天皇賞・春(G1)エタリオウの「扱い」が鍵? 「最強コンビ」桃井はること楠原安里梨が占う平成最後の聖戦
  3. 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
  4. JRA矢作芳人調教師「馬場のことは、いつも棟広に聞いているぐらいだから」ジャパンC(G1)にコントレイルを出走させる名伯楽も信頼!『KEIBAコンシェルジュ』棟広良隆氏【特別インタビュー】
  5. 競馬・パチスロ「勝ちまくり」の無双モード!?「キャプテン渡辺」が濃厚すぎる上半期を振り返る!!【特別インタビュー】
  6. 【NHKマイルC】17番人気ピンクカメオの激走!伝説の973万馬券はこうして飛び出した。今年はジャンタルマンタルとアスコリピチェーノに不安話で急浮上の穴馬!
  7. JRA天皇賞・秋(G1)最強の「攻略法」を発見!? 空気階段「鈴木もぐら」渾身の『絆69馬券』に驚愕!!
  8. 天皇賞・秋の注目馬も激白! 秋葉原オタクカルチャーの代表選手・桃井はるこが競馬の魅力を語り尽くす!(後編)
  9. 「競馬愛」が溢れすぎ! 秋葉原オタクカルチャーの代表選手・桃井はるこが競馬の魅力を語り尽くす!(前編)
  10. 【NHKマイルC】初G1タイトル狙う4人の刺客!相棒は配当妙味が十分の穴馬揃い…菱田裕二、川須栄彦に続けるか