JRA武豊×武幸四郎「15冠」オンラインドリーム「裏格付け」で最低評価!? 三連単10万馬券のシンザン記念(G3)が「順当」だった理由
昨年、モズアスコットがフェブラリーS(G1)を勝利したことで、再び脚光を浴びた欧州の種牡馬フランケル。
特にソウルスターリングがオークス(G1)を制し、日本に「フランケル旋風」が巻き起こった翌年に生まれた現3歳世代は、すでにグレナディアガーズが朝日杯フューチュリティS(G1)を勝つなど、当時の輝きを彷彿とさせるものがある。
そんな中、今週もフランケル産駒の大物が登場する。16日の紅梅S(L)に出走するオンラインドリーム(牝3歳、栗東・武幸四郎厩舎)だ。
父がG1・10勝のフランケル、母は2011年の凱旋門賞(仏G1)などG1・5勝を挙げたデインドリーム。父馬と母馬合わせて「15冠」を数える世界的良血馬として、デビュー前から注目を集めていた話題の大器である。
デビュー戦は、そんな周囲の期待に応える素晴らしい内容だった。今回と同じ芝1400mのレースで、スピードの違いから楽にハナに立ったオンラインドリームは、そのまま後続を引き離しての完勝。着差こそ2着と1馬身3/4だったが、鞍上の武豊騎手が一度もムチを使わない楽勝劇だった。
レース後、武豊騎手は「体が小さい割に良い走りをします。良血なので(勝てて)ホッとしました」と高評価。管理する武幸四郎調教師も「スピードのあるところをみせてくれた。今日は上手に競馬ができるところを見たかったが、上手に走ってくれた」と手応え。今回は格上挑戦となるが、金曜段階では圧倒的な支持を集めているだけに、ここは通過点といきたいところだ。
しかし、その一方で今回は「厳しい戦いになる」という声もある。
「現在の中京・芝コースは前残り馬場ということで、デビュー戦を逃げ切ったオンラインドリームの人気を後押ししているようですが、実は前に行くことよりもカギになりそうなのが馬体重です。
京都競馬場の改修工事の影響で、例年以上のロングランを強いられている中京ですが、芝が育ちにくい厳寒期ということもあって、開催を重ねるごとに力のいる馬場傾向にシフトしています。その点で、小柄なオンラインドリームには大きな不安がありますね」(競馬記者)
実際に先週のシンザン記念(G3)は、4番人気のピクシーナイトが勝ち、8番人気のルークズネストが2着し、三連単は約12万馬券と波乱の結果だったが、こと「馬体重」に着目すればピクシーナイトの536kgが抜けて大きく、さらにルークズネストの500kgも上から3番目という”順当”な結果だった。
一方、450kgと上から8番目だった1番人気ククナは、単勝2.4倍に支持されたにもかかわらず、4着に敗戦。鞍上C.ルメール騎手の「ラスト100mは疲れていました」という言葉は、アルテミスS(G3)2着の実績を考慮すれば、距離というよりはパワーの問題だろう。3番人気で442kgだったロードマックスに至っては、最下位に大敗している。
そういった点でオンラインドリームの前走時の馬体重は、わずか418kg。牝馬限定戦だけに500kgを超えるような馬は不在だが「メンバー中最下位」という小柄は、今の中京では大きな不安要素となるはずだ。
「気持ちが入りやすいので、注意しながら」と武幸四郎調教師が話した最終追い切りは、栗東の坂路で馬なりと非常に軽いものだった。燃えやすい気性面も然ることながら、少しでも馬体を増やして“魔の中京”に挑みたいところだ。
PICK UP
Ranking
11:30更新- 阪神JFで「好走必至」の穴馬が不可解な乗り替わり…「5馬身違う」最強助っ人とC.ルメールの対決も熱い
- ドゥラメンテ近親の「元クラシック候補」が反撃の狼煙!ダートのレコードホルダーが芝重賞に再挑戦
- 【阪神JF】リバティアイランド、アスコリピチェーノ、ソダシを超える逸材!? 2歳女王決定戦で買うべき“大物馬主”推奨の2頭
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 藤田伸二「酷いレース」のマリーンCにブチ切れ?「何を学んできたのか不思議だわ!」田口貫太に不満爆発
- 武豊「来年が楽しみ」ヤマニンウルス不在でも大健闘…フォーエバーヤング擁する世代レベルの高さも証明
- 「体重超過」大江原比呂が1日でダイエット成功!岩田望来や西村淳也も悩んだ過酷な体重管理
- 【菊花賞】武豊「絶縁」から和解した救世主と見学回避!ルメールのお下がりでも戸崎圭太より不気味?
- 今村聖奈も「300鞍」争奪戦に参加!? 岩田望来&田口貫太「フランス武者修行」で絶好機迎える“5人の騎手”とは
- ミホノブルボンvsライスシャワー連想させた「100分の1」の攻防!同一馬によるワンツースリーは平地競走史上初
関連記事
JRA武豊「代打」は“大喧嘩”も巻き返しの予感!? デムーロ不振脱却の鍵 菜七子キャリア初クラシック意識? 「ONZO」とはナンゾ??【週末GJ人気記事総まとめ】
JRA C.ルメール、M.デムーロ、石橋脩「ハズレくじ」を引いたのは……京成杯(G3)3強ムードも「絶望枠」で早くも1頭脱落!?
JRAサートゥルナーリア「電撃引退」種牡馬入り。衝撃の幕切れにC.ルメールより“幻の主戦”ジョッキーが「大ショック」!?
JRA日経新春杯(G2)ヴェロックス「木曜追い」で好走必至!? 2年前の「恩返し」へ、今年「未勝利」川田将雅を救えるか
JRA武豊「秘密兵器」で世界進出か!? ダート2連勝「合計12馬身」ウワサの大器が今週2021年初戦