JRA「そのエンジンの性能にボディがもたなかった」福永祐一も嘆いた「悲運の名馬」全弟がヴェールを脱ぐ! 池江調教師が明かす超良血馬の初陣は
超話題の素質馬が遂にそのヴェールを脱ぐ時がきた。
「武豊騎手で凱旋門賞を勝つ事が目標」と公言している松島正昭氏が代表を務める馬主「株式会社キーファーズ」。このキーファーズが所有する素質馬マンインザミラー(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)の2021年の始動プランが明かされた。
マンインザミラーは父ディープインパクト、母シルヴァースカヤ。全兄にはシルバーステートがいる。2018年のセレクトセールで1億9440万円の高値で落札されていた。
キーファーズの所有馬などの近況を報告しているホームページ「KIEFERS SALON」によれば、マンインザミラーは栗東CWで、3頭併せで追い切られると、82.3-66.6-52.2-37.8-12.4を記録したという。管理する池江師は、「後ろから行かせて、前の馬に並ぶ時までは良かった」ものの、並んでからは、「ジリジリとした感じでした。もっと一瞬の脚を使ってくれると思っていたのですがね」と明かしている。
そして気になる今後について、「1回東京(1月【編注:2月】13日)の2日目の1800芝」を目指すというが、「関東圏は出馬ラッシュで出れない可能性」もあるため、「中京の8日目(1月24日)の1600芝から投票」していく予定だという。
ついに始動することとなったマンインザミラー。同馬は故障に泣いた悲劇の名馬シルバーステートの全弟とあって、早くから注目を集めていた。
シルバーステートはデビュー戦こそ後れを取ったものの、続く未勝利戦をレコード勝ち。3戦目となった紫菊賞(500万下)では単勝1.1倍の支持を受けると、上がり3ハロン32.7秒という異次元の末脚で圧勝してみせた。
圧巻のパフォーマンスを見せ、クラシック候補の1頭に名乗り出たシルバーステートだったが、このタイミングで屈腱炎を発症。3歳シーズンを棒に振ると、一度は復帰を果たしてかつてと遜色ない走りを見せたが、再び屈腱炎を発症したため、無念の引退となっている。
キャリアは5戦4勝と短いものの、その才能を惜しむ声が相次いで上がった。主戦の福永祐一騎手も、先日『DMMバヌーシー公式チャンネル』で、「そのエンジンの性能にボディがもたなかったというのが、僕の印象」「脚元はなかなかもたなくて休みがちでしたけど、規格外の馬でしたね」など、早すぎる引退を名残惜しそうに語っていた。
未完の大器シルバーステート。その全弟であるマンインザミラーに懸けられる期待が大きいのは当然だろう。これからどのような道を進むことになるのか。兄を彷彿とさせる活躍を見せてもらいたい。
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