
JRA「レベル低下」止まらないダート界に黒船襲来!? モズアスコット、アグネスデジタルに続けるか…… あのG1馬が根岸S(G3)参戦を表明
戦国模様のダート界に新たな刺客が殴り込みだ。
31日に東京競馬場で行われる根岸S(G3)に、18年のマイルCS(G1)を制したステルヴィオ(牡6、美浦・木村哲也厩舎)が参戦することを、所有するサンデーレーシングが発表した。
2番人気に推された前走の阪神C(G2)を12着に大敗。今後の動向に注目が集まっていたステルヴィオ。これまで17戦はすべて芝のレースを使われており、ダートは初挑戦となる。結果次第ではフェブラリーS(G1)への参戦も視野に入りそうだ。
3歳にしてマイルCSを制した素質馬ではあるものの、以降は惜しい競馬はあれども勝ち切るまでには至らず。もうワンパンチ足りない現状が続いたことも、新天地での再出発は好判断なのかもしれない。
現在のダート界は確たる存在を欠いている状況だ。頭一つ抜け出た存在だったクリソベリルは昨年のチャンピオンズC(G1)で、単勝1.4倍の圧倒的1番人気を裏切って4着に敗れた。
2着に入ったゴールドドリームも引退し、3着のインティにしても7連勝したかつての勢いは翳りを見せている。4歳もトップクラスのカフェファラオが力負けして6着では、世代交代を期待するには荷が重い印象が拭えない。
勝ち馬のチュウワウィザードをはじめ、クリソベリルやオメガパフュームなどの実力馬にしても主戦場は交流重賞の中距離戦線であり、ダートの短距離に出走してくるかどうかは微妙だろう。
昨年も18年の安田記念(G1)を勝利したモズアスコットが、ダート初挑戦となった根岸Sでコパノキッキングを撃破。勢いそのままフェブラリーSを連勝した。このような状況を踏まえると、ステルヴィオが根岸Sを快勝するようなら、それはフェブラリーS最有力候補となる可能性を意味するといっても過言ではない。
また、それ以外でも近年はアウォーディー、古くはアグネスデジタルやクロフネなども芝のG1を勝利した後にダートのG1馬となっている。
「モズアスコットはダート適性が未知数のフランケル産駒でしたが、ステルヴィオはすでに産駒にダート実績のあるロードカナロア。血統的にもこなせる可能性が十分にありそうです。
逃げてこそのインティはアテにならない側面もありますし、根岸Sをあっさり勝つようなら本番で1番人気になる可能性も高いでしょう」(競馬記者)
ロードカナロアの代表産駒といえば、アーモンドアイが筆頭だが同馬は牝馬のため、後継種牡馬にはなれない。牡馬はサートゥルナーリアの種牡馬入りが決定したばかりだが、ステルヴィオがダートG1も制するようなら、父の種牡馬としての評価をさらに高められるかもしれない。
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