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JRAコントレイル以外はレベルに疑問? AJCC(G2)アリストテレス・サトノフラッグ・ヴェルトライゼンデに不安大……クラシック出走馬は大不振

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 今週はフェブラリーSの前哨戦となる東海S(G2)、そして伝統の中距離重賞AJCC(G2)が行われる。このAJCCには、昨年の菊花賞で3冠馬コントレイルの2着となったアリストテレス、3着サトノフラッグ、7着ヴェルトライゼンデなどが出走し、今年の古馬中長距離戦線を占う上で重要なレースだが、ある状況から期待よりも不安の方が大きい。

 そもそも昨年はコントレイルが無敗のクラシック三冠を達成し、サリオスが毎日王冠を勝利したが、それ以外の同年代の牡馬に目立った活躍馬はいない。先週の日経新春杯でも、1番人気に支持された6億円ホースのアドマイヤビルゴが人気に応えられなかったように4歳牡馬の苦戦が続いているのだ。

 実際に4歳牡馬世代の成績を見てみると、皐月賞・日本ダービー・菊花賞の3歳クラシック三冠に出走した馬は、毎日王冠を勝利したサリオスを除き、すべて次走で敗退している。

 ジャパンカップでアーモンドアイの2着になったコントロイルは例外とするも、例えば菊花賞4着のディープボンドは中山金杯で2番人気14着。さらに5着のブラックホールが万葉Sで1番人気8着、ガロアクリークはディセンバーSで1番人気3着など、菊花賞に出走した馬は次走ですべて敗退。1番人気に支持された馬も多く、はっきり言って期待ハズレという感が否めない。

 他の菊花賞出走馬に関しても以下のような成績だ。

■菊花賞出走馬の次走成績
1着 コントレイル   ⇒ ジャパンカップ2着
2着 アリストテレス  ⇒ アメリカJCC出走
3着 サトノフラッグ  ⇒ アメリカJCC出走
4着 ディープボンド  ⇒ 中山金杯14着
5着 ブラックホール  ⇒ 万葉S(OP)8着
6着 ロバートソンキー ⇒ 不出走
7着 ヴェルトライゼンデ⇒ アメリカJCC出走
8着 ヴァルコス    ⇒ 不出走
9着 ガロアクリーク  ⇒ ディセンバーS(OP)3着
10着 バビット     ⇒ 有馬記念13着
11着 マンオブスピリット⇒ 不出走
12着 サトノインプレッサ⇒ 日経新春杯7着
13着 ディアマンミノル ⇒ 3勝クラス3着
14着 ターキッシュパレス⇒ 不出走
15着 ダノングロワール ⇒ 3勝クラス8着
16着 レクセランス   ⇒ 日経新春杯15着
17着 ビターエンダー  ⇒ 不出走
18着 キメラヴェリテ  ⇒ 門司S(OP)15着

 

 コントレイルを除き重賞やオープン特別で2着に入った馬さえもいない。この成績からもコントレイルとサリオス以外の現4歳世代は、レベルが低いと懸念されるのは当然だろう。そういった意味でも、今週のAJCCに出走するアリストテレス、サトノフラッグ、ヴェルトライゼンデの3頭は、この世代の強さを検証する上で重要な役割を担っている。

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 とはいえフィエールマンやサートゥルナーリアが引退するなど、現在の5歳以上の牡馬も決してレベルが高いわけではない。昨年、春の天皇賞以外の古馬混合G1レースは、すべて牝馬が勝利していることはご存知の通り。宝塚記念と有馬記念を圧勝したクロノジェネシスに通用しそうな牡馬は、現時点でコントレイル以外に浮かばないと言っても過言ではない。

 アーモンドアイやフィエールマン、サートゥルナーリアやラッキーライラックといった実力馬がすでに引退。ゆえに2021年の競馬を盛り上げるためにも明け4歳馬の活躍は必須だ。

 しかし現状ではコントレイルとデアリングタクト以外に、これといった馬が見当たらないのが現実。今週のAJCCでは、この世代の牡馬がコントレイルとサリオスだけじゃないことをアリストテレス、サトノフラッグ、ヴェルトライゼンデに証明してもらいたい。

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