JRA充実一途のラウダシオン「マッチョ化」が仇に!? シルクロードS(G3)父リアルインパクトの現役時代に隠されたヒントとは……

31日、中京競馬場ではシルクロードS(G3)が開催される。高松宮記念(G1)と同じ舞台で行われる前哨戦を制して春のスプリント王決定戦に名乗りを上げるのは果たしてどの馬になるのか。
26日現在、『netkeiba.com』の予想オッズでモズスーパーフレアに次ぐ支持を集めているのがラウダシオン(牡4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)だ。
昨年春には9番人気の低評価を覆し、NHKマイルC(G1)を制覇した実力の持ち主。秋は富士S(G2)から始動し、2着に好走した。しかし、強豪古馬に挑んだマイルCS(G1)では15着という結果に終わった。

今回は手が合うM.デムーロ騎手に手が戻り、G1馬の意地を見せたいところ。20日の1週前追い切りでは、栗東CWで一杯に単走で追われ、6ハロン81秒2-ラスト11秒9という好時計をマークした。4歳を迎え馬体・気性の両面で、その充実ぶりがうかがえる。
ただし、気になるのが馬体重だ。5か月半ぶりとなった富士SではNHKマイルCから16kg増。そのほとんどがひと夏を越した成長分で、まさに“マッチョ化”した馬体に見えた。続くマイルCSでもさらに2kg増え、その体型はマイラーというよりもスプリンターのそれに近づいていた。
今回は距離を短縮し、2歳夏以来となる1200m戦に臨むが、その馬体を見る限りは激走に期待が持てそうだ。しかし、ラウダシオンにとって、“マッチョ化”は逆に仇となるかもしれない。
「父のリアルインパクトは、3歳時に安田記念(G1)を制した一流マイラーでした。その後は、7歳秋まで短距離路線で長く活躍。G1・2勝目は叶いませんでしたが、阪神C(G2)を2連覇したほか、豪州でも重賞制覇を果たしました。
リアルインパクト自身、筋肉量が豊富な大型馬でしたが、現役時代の馬体重を振り返ると、安田記念制覇時は自己最軽量(タイ)の494kg。休養に充てた3歳夏に馬体を大きく増やし、秋の毎日王冠(G2)では14kg増の508kgで出走しました。その後は最高で538kgに達するなど、500kgを下回ることは一度もありませんでした。古馬になってからは馬体重の増減が激しかったのですが、(馬体を)絞って出走してきたときに高いパフォーマンスを発揮していたイメージがあります」(競馬誌ライター)
実際にリアルインパクトは現役時代、520kg以上で出走した時は「0-1-0-9」と凡走が多かった。“マッチョ化”が逆にそのスピードを削いでいたのかもしれない。
そのリアルインパクトの初年度代表産駒でもあるラウダシオン。3歳春にG1を制した戦歴、そして3歳秋までの馬体の充実ぶりは父と重なる。
マイルCS以来、約2か月ぶりの実戦で、その馬体はさらに凄みを増しているのか。レース当日の馬体に注目したい。
PICK UP
Ranking
23:30更新
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA種牡馬フィエールマン「二軍スタート」の冷遇に疑問の声……実績はコントレイルに次ぐNo.2も問われる「3000m級」G1の価値
- 岩田康誠騎手が「因縁」ゴールドシップ降臨に大興奮!? レースで”指示無視”最後には「すかし芸」の屈辱から2年……「身内」を勝利に導き立場逆転?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「怒りの矛先は騎手でもいいよ」ダノンデサイル調教師の“横山典弘愛”が凄い!「競馬だから仕方ない」「最悪の流れ」呼び込んだ浜中俊の選択
- 【ホープフルS】“クロワデュノールなんて目じゃない!”今年最後のG1!冬の中山で走る穴馬の法則、名門調教師絶賛の穴馬!
- 【有馬記念】「使い分け」に一石投じた戸崎圭太が意地!ルメールキラーが3勝目で今年の屈辱もスッキリ?















