騎乗停止中の浜中騎手が最も後悔しているのはレーヌミノルに乗れないこと!? 阪神ジュベナイルFでマイル不安も「関係なし」といえる理由とは
先月のマイルCSのゴール前での斜行によって現在騎乗停止中の浜中俊騎手だが、騎乗停止期間中で最も残念なことは、レーヌミノル(牝2歳、栗東・本田優厩舎)の阪神ジュベナイルF(G1)に乗れないことではないだろうか。
無論、そこは大いに反省して頂きたいところだが、この馬の小倉2歳S(G3)の強烈なレースぶりは間違いなく浜中騎手に「G1獲り」を意識させたはずだ。
前半の600mが33.3秒だったにもかかわらず2番手を楽に追走すると、3コーナーで早くも先頭に立つ。そこからは後続を突き放す一方だった。上がり3ハロンはメンバー最速の34.6秒。それも、ほぼ馬なりのまま駆け抜けている。
2着以下につけた6馬身差は、レース史上最大の着差だ。
後に朝日杯フューチュリティS(G1)で2着し、フェブラリーS(G1)などを勝ったメイショウボーラーでさえ5馬身差。同じ牝馬なら、ウオッカがいなければ阪神ジュベナイルFを楽勝していたアストンマーチャンでさえ、2馬身1/2の完勝に留まっている。
無論、年代ごとにレベルも異なるため単純な比較はできないが、レースのインパクトだけでいえば、レーヌミノルの小倉2歳Sは間違いなく「先述した名馬よりも上」と述べざるを得ないだろう。まさしく”異次元”のパフォーマンスであり、浜中騎手もわずかキャリア2戦だった相棒に「G1を狙える馬」と断言している。
そんなすでに歴史的名馬としての片鱗さえ見せているレーヌミノルが、今回の阪神ジュベナイルFでは現在のところ3番人気に甘んじている。
理由は至って単純で、誰もが「能力を認めてはいるが、マイル実績がないため距離を不安視している」からだ。
確かに、1200mの小倉2歳Sであれほど強い競馬をしている以上、レーヌミノルのスプリント能力は相当なものだろう。そして、距離を200m延長した前走の京王杯2歳S(G2)で2着と、まるで絵に描いたように着順を落としている。これではマイル戦に不安を抱いても仕方がないかもしれない。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛