
JRA C.ルメール「良血馬」でまさかの選択ミス!? 「左回りの方がいい」ダービーパートナー弟を川田将雅に「痛恨」のプレゼント
31日、東京5Rの未勝利戦(芝1600m)は3番人気のクロンターフ(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)が優勝した。
前半800mが46秒7の平均的なペースのなか、クロンターフは外目3番手を追走。最後の直線は川田将雅騎手がゴーサインを出すと抜群の手応えで伸びて、2着に1馬身3/4差をつける快勝だった。
半兄にワーケアを持つクロンターフはデビュー戦で1番人気に支持されるも7着に惨敗。次走も7着に敗れていたが、3戦目で待望の初勝利を収めた。
初コンビを組む川田騎手は良血馬を勝利に導くことができ、ホッとしていることだろう。その一方、これまでコンビを組んできたC.ルメール騎手は痛恨の「選択ミス」となった。
このレースでルメール騎手が騎乗したのは1番人気アークライト。こちらも全姉にハープスターを持つ良血馬だが、2着2回、3着1回となかなか勝ちきれていなかった。来年2月で定年となる藤沢和雄調教師にとって今年が最後の日本ダービー(G1)となるため、同馬にかかる期待は大きい。しかし、レースは2番手追走から伸びきれず5着と、結果は奮わなかった。
どちらも期待馬のため、ルメール騎手にとって苦渋の決断となったに違いないはずだ。また、近走の成績を考えればアークライトを選択したことにも頷ける。しかし、クロンターフを“見限った”ことが、昨年のリーディング争いでしのぎを削った川田騎手に塩を送る結果となった。
だが、クロンターフとは違い、兄のワーケアには7戦すべてルメール騎手が騎乗している。
デビューから2連勝を飾ったワーケアはホープフルS(G1)で3着、弥生賞(G2)で2着と世代屈指の実力馬として注目を集めた。ルメール騎手の「左回りの方がいい」という助言もあり、優先出走権を獲得した皐月賞(G1)をパスして、日本ダービーへ直行。本番ではコントレイル、サリオスに次ぐ3番人気の支持を集めるも8着に敗れた。
その後は新潟記念(G3)で10着、富士S(G2)で8着と低迷しているが、ルメール騎手が騎乗し続けている。皮肉にも兄弟で取捨選択を誤った可能性があるかもしれない。
しかし、クロンターフとワーケアでは父が異なる。クロンターフの父はディープインパクトで産駒の完成が早い傾向にある。その一方、ワーケアの父はハーツクライ。一昨年の年度代表馬に輝いたリスグラシューが晩成だったように、4歳以降の成長にも期待できそうだ。
今後、ルメール騎手がワーケアとのコンビで、この悔しさを晴らすような活躍をすることに期待したい。
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