JRA武豊「鞍上問題」解決でワグネリアン歓喜!? 京都記念(G2)の先に見据える「大一番」の障害突破で完全復活を後押しか

14日、阪神競馬場で京都記念(G2)が行われる。昨年の宝塚記念(G1)で13着に敗れたワグネリアン(牡6歳、栗東・友道康夫厩舎)が巻き返しを狙う。
2018年のダービー馬であるワグネリアンだが、秋始動戦の神戸新聞杯(G2)を制して以来、勝ち星から遠ざかっている。19年の大阪杯(G1)で3着に敗れてからは5戦すべて掲示板どまりと、善戦マンに甘んじた。そして、宝塚記念でキャリア初の2桁着順に大敗。その後、ワグネリアンは喉なりの手術を受け、京都記念が8カ月ぶりの実戦となる。
喉なりとは全力疾走時に充分な呼吸ができず、競走能力に影響を及ぼす病。過去にはタニノムーティエ、ゴールドアリュール、ハーツクライを引退に追い込んだ。だが、ダイワメジャーは手術後にG1・4勝を挙げていることから、ワグネリアンにも復活の期待がかかる。
今回、ワグネリアンにとって援護射撃となるのが、初コンビを組む武豊騎手だ。
父ディープインパクトの背中を知る武豊騎手。さらに同じ金子オーナーの所有馬となれば、どんな化学反応が起きるか楽しみにしているファンも多いはずだ。1週前追い切りで初めてワグネリアンに跨った武豊騎手は「さすがダービー馬」と早くもポテンシャルの高さを感じている様子だった。
「今回、武豊騎手が起用されたのには、これまで主戦を務めてきた福永祐一騎手がコントレイルを選択したという背景がありそうです。京都記念の結果次第となりますが、ワグネリアンは2年連続で大阪杯(G1)に出走しているので、今年も参戦すると思われます。そうなればコントレイルとぶつかるので、前哨戦から鞍上変更になったのではないでしょうか。
また、福永騎手にとって今年のクラシックパートナーの最有力候補であるシャフリヤールが同日の共同通信杯(G3)に出走することも無関係ではなさそうです」(競馬記者)
もし、武豊騎手を背にワグネリアンが完全復活となれば、春のG1戦線に向けて嬉しいニュースとなるだろう。だが、ワグネリアンには武豊騎手を確保するという点で懸念材料があった。

それは僚馬ワールドプレミアの存在だ。これまですべてのレースで武豊騎手が跨っており、同じレースに出走するとなればこちらが本命と考えられる。
天皇賞・春(G1)を目標にしているワールドプレミアは、“どこか”ひと叩きしてからレースに臨む予定。このどこかには大阪杯も含まれており、もし出走するとなればワグネリアンは武豊騎手を失う可能性があった。
だが、それは杞憂に終わる。
8日、ワールドプレミアは日経賞(G2)で始動することが決定。これにより鞍上問題が解決した。
京都記念に挑む前に、ワグネリアンにとって嬉しいニュースとなった違いないだろう。武豊騎手を大きく引き寄せたダービー馬は、復帰初戦でどのような走りを見せるか注目したい。
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