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JRA「11年ぶり」今年の中山記念(G2)はG1馬出走なしの低レベル!? 豪華メンバー阪急杯(G3)と明暗クッキリ…… 穴党には嬉しい大波乱も?

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JRA「11年ぶり」今年の中山記念(G2)はG1馬出走なしの低レベル!? 豪華メンバー阪急杯(G3)と明暗クッキリ…… 穴党には嬉しい大波乱もの画像1

 先週で短かった東京開催が終了し、今週から再び中山での開催となる中央競馬。開催初週である28日に中山記念が行われるのだが、今年は何とも寂しい顔触れとなりそうだ。

 昨年は9頭という少頭数ながらラッキーライラック、ソウルスターリング、インディチャンプ、ペルシアンナイト、ウインブライトといったG1馬が5頭出走する超豪華メンバー。これらの強豪を押しのけて勝利を飾ったのは、1番人気に支持された横山典弘騎手のダノンキングリーだった。

 中山記念といえば、これまで多くのG1馬が始動戦として出走していたレース。過去10年の勝ち馬にはヴィクトワールピサ、ジャスタウェイ、ヌーヴォレコルト、ドゥラメンテ、ウインブライトが名を連ねているように、例年ハイレベルの争いが繰り広げられている。

 これに対し、今年は出走を予定しているメンバーレベルの低下は否めない。中山金杯(G3)を制したヒシイグアス、京都金杯(G3)を制したケイデンスコールの登録はあるものの、G1級のレースで勝ち負けを演じたことのある馬は1頭もいない。

 G2勝ち実績のある馬といっても18年の青葉賞(G2)を制したゴーフォザサミット、昨年のセントライト記念(G2)を制したバビットがいる程度。どちらも同世代相手の重賞に過ぎず、これらを勝って以降は未勝利である。

 振り返れば中山記念にG1馬の出走がないのは11年ぶりのこととなるのだが、これと関係がありそうなのが、昨年の三冠馬2頭の存在だろう。コントレイル、デアリングタクトが三冠馬となり、例年に比してG1馬の誕生が減少したことも影響してそうだ。

「このような状況の割に登録馬が多いことも今年の特徴です。昨年は9頭でしたが、今年はフルゲート16頭に18頭が登録。強敵がいないからこそ、チャンスと見た陣営が多かったのでしょう。

むしろ、登録馬が多過ぎたが故の弊害も出ています。出走すれば有力視されるクラージュゲリエ、フランツさえ除外対象となってしまいました」(競馬記者)

 G2である中山記念が低レベルといわれる一方で、豪華メンバーとなったのがG3の阪急杯だ。

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 昨年は中山記念に使われたインディチャンプがこちらに出走を予定し、同馬を昨年の阪神C(G2)で破ったダノンファンタジー、19年の阪神JF(G1)を制し、昨年の桜花賞(G1)、NHKマイルC(G1)で2着のレシステンシアも登録している。

 3月の高松宮記念(G1)を見据えたステップレースとはいえ、まるでG3のようなメンバーの中山記念とは異なり、見応えのあるレースが期待される。

 どちらがG2なのかわからないような逆転現象が発生したが、力の拮抗した馬同士がほぼフルゲートに近い頭数で争うとなれば、どの馬が勝っても不思議ではない。

 強い馬が強い勝ち方を見せるのも競馬の魅力とはいえ、穴党としては波乱必至のレースを的中させるのもまた醍醐味といえるだろう。

 今年の中山記念は例年以上に予想の腕を問われる一戦となりそうだ。

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