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2016.12.18 03:26

ミスエルテの勝利、それこそ「新時代到来」の証か。「異生物」フランケルがもたらすものとは
文=利坊

18日に開催される朝日杯FS(G1)。主役を務めるのが、前日オッズで2.2倍と抜けた人気を獲得しているミスエルテ(牝2 栗東・池江厩舎)だ。牝馬ながら1番人気を獲得したのは、前走ファンタジーS(G3)を出遅れながら大外一気で楽々差し切るという、スケールを感じさせる勝ち方をした点ももちろんある。
ただ、牡馬混合G1にもかかわらずここまで抜けた支持を集めたのは、取りも直さず、先週の阪神JFで2歳女王の座についたソウルスターリングの影響だろう。ミスエルテもソウルスターリングも、父はあのフランケルだ。
本サイトでも何度となく紹介した、彼女らの父「フランケル」。2010年から2012年にかけ、英14戦14勝、G1競走10勝という未踏の記録を打ち立てた「世界史上最強馬」である。当時のWTRRレーティングは史上最高の140であり、数字上でも世界No.1である。
マイルを中心としたフランケルだが、もはや距離やコースなど一切関係ない、ただただ圧倒的なスピードでレース中盤から他馬を置き去りにするレースを何度となく披露。かつてディープインパクトがそのスピードを武器に他馬をなで斬りにしていたが、フランケルのレースを見るとそれすらも霞んでしまう、まさに「別の生き物」が走っているようだった。
当然、種牡馬入りの際も最大級の待遇を受け、初年度の種付け料は日本円で約1600万円。そして、産まれた内のわずか数頭が、日本にやってきたというわけである。
そして2016年、フランケル産駒はすでに2歳戦の主役である。もしミスエルテが朝日杯を制すれば、初年度から2歳G1コンプリートという離れ業をやってのけることになる。
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