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【有馬記念(G1)展望】2016年の最終決戦! 5年ぶりの「クリスマス・グランプリ」を制するのはキタサンブラックと武豊騎手か、それとも……

 今年の競馬もラスト1週、残すところ第61回を迎える有馬記念(G1)だけとなった。

 その売上は「世界一」といわれ、1996年の875億円は1レースの世界最高売上記録としてギネスの認定も受けている。そんな競馬の”代名詞”に今年も豪華メンバーが集結。師走の中山決戦の火蓋が、いよいよ切って落とされようとしている。

キタサンブラック(牡4歳、栗東・清水久詞厩舎)

kitasanburakkutakeyutaka.jpgキタサンブラック(競馬つらつらより)

ファン投票数:137,353票 第1位
今年度の主な勝ち鞍:天皇賞・春(G1)、ジャパンC(G1)、京都大賞典(G2)

 今年もすでに21のG1レースを消化。それぞれのカテゴリーにおける『JRA賞』の該当馬も見えてきたが、依然不透明なのが「年度代表馬」の行方だ。

 現在、メディアなどで取り上げられている最終候補は2頭。その内、一頭は昨年の年度代表馬モーリスである。今春は香港のチャンピオンズマイルで優勝すると、秋には天皇賞と香港Cを制覇。その実力は競馬史に残る領域に達しており「史上最強マイラー」の呼び声も高い。2年連続の年度代表馬となれば、2008年、09年のウオッカ以来史上7頭目の快挙となる。

 モーリスの年度代表馬を唯一退ける可能性があるのが、この有馬記念で大本命となるキタサンブラックである。

 前走のジャパンCでは積極的にハナを奪って主導権を握ると、そのままマイペースに持ち込んであっさりと逃げ切り。キャリアで唯一、馬券圏内から外れた日本ダービーと同じ東京2400mが不安視されたが、まったく問題なくクリアした。

 芸術的なペースを作る武豊騎手とのコンビは完成の域に達しており、死角らしい死角は見当たらない。昨年3着のリベンジを果たす舞台は整い、ここを勝つようならば春の天皇賞とジャパンCと合わせて年間G1を3勝。モーリスと並ぶこととなるが、国内G1の数が多いだけに、その実力を現地で目の当たりにした記者からはより高い支持が得られそうだ。

 仮に1番人気ならば、武豊騎手は2007年のメイショウサムソン以来となる。今年も中山競馬場に北島三郎オーナーの『まつり』が響き渡るか。

サトノダイヤモンド(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)

satonodaiyamododa-bi-.jpgサトノダイヤモンド(競馬つらつらより)

ファン投票数:117,192票 第2位
今年度の主な勝ち鞍:菊花賞(G1)、神戸新聞杯(G2)、きさらぎ賞(G3)

 すでに現役では最強と言われているキタサンブラックを止められるとすれば、この秋の菊花賞で3歳馬の頂点に立ったサトノダイヤモンドしかいないのかもしれない。

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