JRA武豊メイケイエールに「コンビ解散」希望の声……!? 課題残したチューリップ賞、本番を前に挙がった「代役候補」と「最終手段」とは
「うーん……次(桜花賞)へ向けて、さらに課題が大きくなったかな。まったく抑えが利かなかったので」
6日に行われたチューリップ賞(G2)を勝利し、重賞3勝目を飾ったメイケイエール(牝3歳、栗東・武英智厩舎)。本番の桜花賞(G1)へ、まずは前哨戦を制したが、デビュー35年連続の重賞勝利を飾った武豊騎手のマスク越しの表情は終始晴れなかった。
それもそのはず。デビュー当初から気性面が課題となっているメイケイエールは、陣営の様々な試みや、武豊騎手の必死の制御も空しく、この日も暴走……。掛かり通しで4着に敗れた阪神ジュベナイルF(G1)のレース内容をそのまま繰り返すような走りは、主戦騎手を「正直ちょっとカッコ悪い勝ち方だった」と落胆させた。
今回は約3カ月ぶりの出走だったとはいえ、武豊騎手の「さらに課題が大きくなった」という言葉通り、レースを重ねるごとに激しさが増している感のあるメイケイエールの掛かり癖。このままでは本番の桜花賞は、勝ち負けどころではなくなる可能性さえある。
そんな中、いよいよ一部のファンの間で巻き起こり始めたのが、武豊騎手の「主戦降板」を訴える声だ。
デビュー2戦目からコンビを結成し、ここまで4戦して重賞を3勝。本来なら文句ない結果だが、最大の懸念材料である折り合いの問題に進展がないことが、目標だった2歳女王決定戦での敗戦に結び付いた。
そして今回も勝利こそ収めたが、着差は1着同着。間近に迫った桜花賞へ、折り合いに進展が見られない以上、業を煮やしているファンも少なくないということだ。ネット上の競馬ファンからは、SNSや掲示板などでC.ルメール騎手やM.デムーロ騎手など、折り合いの技術に定評があるジョッキーの名が早くも挙がり始めている。
「ちょうど1着同着だったエリザベスタワーも、前走は武豊騎手が折り合いを付けられずに敗れていた馬。今回騎乗した川田将雅騎手が『コントロールがとても難しい馬』と評していたように、本馬も気性面に問題を抱える馬ですが、川田騎手が結果を残した以上、武豊騎手の騎乗ぶりが、さらにクローズアップされてしまったことは事実です。
ただ、メイケイエールはエリザベスタワーよりも、さらに輪を掛けて折り合いが難しい馬。ルメール騎手やデムーロ騎手といった日本人騎手よりも腕っぷしが良いジョッキーを乗せた所で、果たして折り合えるのかということには疑問が残りますね」(競馬記者)
いずれにせよ、本番の桜花賞が直前に迫ったこの時期の鞍上交代は考え難い。陣営にしても、これまで研究を重ねてきた武豊騎手を降ろすことには小さくない抵抗があるだろうし、何よりも鞍上は日本で最も多くの名馬に跨ってきたレジェンドだ。
桜花賞は、まず間違いなく武豊騎手の手腕に託されることだろう。
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