JRAフィリーズレビュー(G2)ヨカヨカら阪神JF組の「甘~い罠」複勝回収率「277%」は信頼に足らない!? 別路線馬に「◎」実質最強馬とは
桜花賞(G1)に向けてのトライアルレースは、今週行われる2鞍で最後。中山競馬場で行われるアネモネS(L)と、もう一つがフィリーズレビュー(G2)だ。
14日、阪神競馬場で行われる大混戦レース、フィリーズレビューを今週は予想していく。
まず「トライアルレース」というのは読んで字の如く、お試しレースである。ただ、そんなお試し感覚で挑めるのは、賞金を持った一部の馬のみ。桜花賞出走を懸けた大一番で、多くの馬が本気モードなのだ。
ただ、一方で本番をピークに持っていくため、叩きとして使う馬がいることも事実だろう。今回の出走馬の中で、そんなことができるのは収得賞金1500万円を持っているヨカヨカのみ。実績からは最有力である一方、本気度という意味では他より劣るのではないだろうか。
とはいえ、前走が阪神JF(G1)だった馬の成績は優秀。過去10年の阪神JF組では計24頭が出走し【1-3-3-17/24】と複勝率で29.2%、複勝回収率は277%に上る。
しかしだ、このデータを鵜呑みにしてはならない。このデータは2014年2着の13番人気ニホンピロアンバーが釣り上げた空想だ。実際、ニホンピロアンバーのみをデータから省くと複勝率は26.1%、複勝回収率は49%と回収率で見れば平均を大きく下回る。
それでも、複勝率は26.1%と4頭に1頭以上は馬券に絡んでいることも事実。過去10年の阪神JF組で、桜花賞の権利取りに成功した7頭中5頭は前走4番手以内だったことからも、阪神JFで逃げて5着に粘ったヨカヨカを全く無視するというわけにはいかないのかもしれない。
少なからずいえることは、阪神JF組の複勝回収率「277%」は信頼に足らないということ。むしろ「49%」の方が妥当であり、別路線から入るのが得策だろう。
「◎」は、9番ラヴケリーだ。
阪神JFは、2歳唯一の牝馬限定G1。もちろん桜花賞へ向け、能力の高い馬が集まるレースだ。そこで5着となったヨカヨカに、2走前のファンタジーS(G3)で先着しているのがラヴケリーである。
ファンタジーS出走馬で今回のフィリーズレビューに出走する馬は5頭いるが、2着と最先着だったオパールムーンは追い込み馬。しかし、3着だったラヴケリーは2番手から粘り込んでいる。この時、ヨカヨカは5番手からのレースで5着と敗れているが、ヨカヨカより前でレースをして先着したのは1着となったメイケイエールとラヴケリーの2頭だけだった。
メイケイエールは次の阪神JFでもヨカヨカと対戦し、再び先着することで強さを証明。ファンタジーSが先行馬に不利な流れだったとすれば、今回のメンバーでは実質ラヴケリーが最強とも考えられる。今回、阪神JF組の中でも先行勢に分があると予想するなら、ラヴケリーを評価するのは当然ではないだろうか。
前走の中山1200m戦、黒松賞(1勝クラス)では2着に敗れているが、これは逃げ切られてのもの。距離が延長されるのも歓迎と見て本命を打つ。
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