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JRA M.デムーロ「浦島太郎」のまま戸惑いの終戦。金鯱賞(G2)キセキ「僕の中ではもっと脚が……」C.ルメール、川田将雅らが残した「片道切符」と偽りの復活劇

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JRA M.デムーロ「浦島太郎」のまま戸惑いの終戦。金鯱賞(G2)キセキ「僕の中ではもっと脚が……」C.ルメール、川田将雅らが残した「片道切符」と偽りの復活劇の画像3

「きっかけは3年前の日経賞(G2)でしょうね。前年の香港ヴァーズ(G1)で初めて惨敗したことをきっかけに、デムーロ騎手からC.ルメール騎手に乗り替わった一戦です。

当時からデムーロ騎手がウィークポイントとして『折り合いが難しい馬で、引っ掛かる』と話していたように、キセキの気性は若駒の頃から問題視されていました。ですが、それがより深刻化したのが、このレースでした。

超スローペースで流れたレースで、ルメール騎手も最初はキセキを懸命になだめていたんですが、途中で諦めたのか、いきなり馬任せに進出開始。一気にハナに立ちましたが、結局はバテて惨敗しました」(競馬記者)

 先日のチューリップ賞(G2)のメイケイエールが似たような競馬になったが、レース後には鞍上の武豊騎手は「課題は大きく残った」と勝ったにもかかわらず、納得いかない様子だった。

 かかり癖のある馬に対して、一度思うままにレースをさせてしまうと、元の競馬に戻れなくなるケースは珍しくないそうだ。

「キセキも、まさに(上記したケースの)典型的な馬で、後に川田将雅騎手に乗り替わって逃げる競馬で復活を果たしますが、これはいわゆる“片道切符”。再びG1で好勝負できるようになりましたが、同時にデムーロ騎手が築いてきた『我慢の競馬』はどんどん失われて行きました。

今回、久々にキセキとコンビを組んだデムーロ騎手ですが、菊花賞を勝った頃のイメージとはかけ離れた相棒に戸惑いがあったと思いますよ。ルメール騎手の日経賞から再びバトンを受け継いだ一戦、つまりは主戦騎手として最後の騎乗となった2018年の宝塚記念(G1)では『勝てば凱旋門賞(仏G1)挑戦』という話も出ていたんですけどね……」(同)

 最後には「脚は使って頑張っているけど、僕の中では脚がもっとあると思うので……」と言葉を濁したデムーロ騎手。果たして、デムーロ騎手が知っているキセキは帰ってくるのだろうか。菊花賞制覇から約4年、今年すでに7歳になった相棒に残された時間は長くない。

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