JRA社台スタリオン強気の種付け料「倍増」は先見の明!? 新種牡馬「モーリスの逆襲」に一方のドゥラメンテは……

20日、中京競馬場で行われたファルコンS(G3)は3番人気のルークズネスト(牡3歳、栗東・浜田多実雄厩舎)が勝利。2歳王者グレナディアガーズを破る金星を挙げた。
最後はアタマ差の接戦だった。スタートからじわじわと押し上げてハナに立ったルークズネストだったが、最後はグレナディアガーズとの一騎討ち。鞍上の幸英明騎手が「直線で一度は差されました」と振り返った通り、一度はライバルが前に出たが、ゴール前で類稀な根性を見せつけた。
それにしても、モーリス産駒の勢いが止まらない。
初年度産駒がデビューした昨年は2歳リーディングサイヤーでディープインパクト、ドゥラメンテに次ぐ3位と健闘したモーリス産駒だったが、重賞未勝利と大舞台の壁にぶち当たっている印象だった。
しかし、今年になると1月のシンザン記念(G3)でピクシーナイトとルークズネストがワン・ツーゴール。ド派手に重賞初制覇を決めると、3月のチューリップ賞(G2)ではストゥーティが手堅く3着に好走して桜花賞(G1)の出走権をゲット。
さらに先週は、シゲルピンクルビーがフィリーズレビュー(G2)でモーリス産駒の重賞2勝目を挙げると、この日のファルコンSをルークズネストが勝って2週連続の重賞勝利となった。
「父が古馬になってマイル王の座に君臨しただけに、産駒も遅咲きの傾向があるかと思いましたが、早くから結果が出たのはモーリスの今後にとっても大きいと思います。それにしても(モーリスを繋養する)社台スタリオンステーションは、さすがに先見の明がありますね」(競馬記者)
記者がそう語るのも、今春のモーリスの種付け料は800万円と、昨年までの400万円から倍増しているからだ。
2歳リーディングサイヤーで3位だったとはいえ、重賞勝ち馬さえ輩出していない種牡馬としては異例の高騰だったため「強気過ぎるのでは」との声もあった。だが、今年の活躍はそんな懸念を払拭するに足るものと言えるだろう。
一方、同期の新種牡馬として今春、いち早く種付け料を1000万円の大台に乗せてきたドゥラメンテは弥生賞(G2)勝ちのタイトルホルダーが出たものの、本番の皐月賞(G1)では伏兵の1頭になることが予想されている。他に重賞勝ち馬がおらず、同期のモーリスに一歩後れを取ってしまっている印象だ。
昨年は新種牡馬のエピファネイアから三冠牝馬のデアリングタクトが出現し、人気を分け合ったキズナからも多数の重賞勝ち馬が出るなど、3歳クラシックシーズンを大いに盛り上げた。
今年の新種牡馬2強は偉大な先輩に続けるだろうか、現役引退後の新たなステージでも激しい戦いは続いているようだ。
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