JRA日経賞(G2)カレンブーケドール「シルバーコレクター」返上に松山弘平と挑む! ドバイのライバルに宣戦布告の前祝いを届けられるか
27日、中山競馬場では日経賞(G2)が行われる。有馬記念(G1)と同じく芝2500mを舞台とする「伝統のG2」からは過去多くの名馬が春のG1戦線へ飛躍の足掛かりとしている。
昨年は勝ち馬ミッキースワローが、本番の天皇賞・春(G1)で3着、そして3着馬スティッフェリオは、近年長距離戦では「無敵」を誇っていたフィエールマンを最後の最後まで苦しめ、天皇賞・春の歴史に残る名勝負を繰り広げたのは記憶に新しいところだ。
また、2着だったモズベッロは天皇賞こそ7着と沈んだが、人気を落とした宝塚記念(G1)では12番人気の低評価を覆して3着。暮れの有馬記念も制して春秋グランプリ制覇を達成したクロノジェネシス相手に健闘した。
今年の日経賞には3歳時、そのクロノジェネシスと鎬を削ったカレンブーケドール(牝5、美浦・国枝栄厩舎)が、先週11勝と破竹の勢いを見せる松山弘平騎手と新コンビでの出走を予定している。
最終追いは美浦坂路。サトノエルドール(古馬3勝クラス)と併せて、2馬身半追走から併入。4ハロン52秒1-13秒0。国枝師は「いい時計だった。状態はいいし、有馬記念もいい競馬だった。しまいがひと息だったのは疲れもあったのかな。ここあたりで頑張ってほしい」とコメントを残した。
G1で2着3回(オークス、秋華賞、JC)、G2でも2着2回(京都記念、オールカマー)の強豪であり、今回も本命候補の1頭として注目を浴びるカレンブーケドールは、「重賞未勝利馬」「シルバーコレクター」という不名誉な称号を持つ。
しかし、通算成績は[2.6.2.3/13]。着外に敗れたのは本格化前のクイーンⅭ(G3)4着、そして昨年のJC4着、有馬記念5着同着。つまりどれだけ相手が強力であろうと未だに掲示板を外したことがない堅実派で、戦歴からはむしろ重賞勝ちがないのが不思議なくらいだ。
今年の日経賞登録メンバーは、昨年の有馬記念で5着を分け合った菊花賞馬ワールドプレミアを筆頭に、オークスで三冠牝馬デアリングタクトにあわやのシーンを演出したウインマリリン、昨秋から好調維持のラストドラフトなど「骨っぽい」メンバーが揃ったが、常に「日本最強クラス」と接戦を繰り広げてきたカレンブーケドールにとってはむしろ与し易いとも言えよう。
「今度こそ」と応援するファンも多いカレンブーケドール。
日経賞後の深夜、先述したクロノジェネシス、オークスで接戦を繰り広げたラヴズオンリーユーはドバイシーマクラシック(G1)を戦う。カレンブーケドールの「宣戦布告」は海を渡った2頭のライバルへ、何よりのエールとなるのではなかろうか。
国内外で「勝利の大輪」が咲き乱れる。そんな週末に期待したい。
PICK UP
Ranking
11:30更新- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも【日本ダービー】武豊がキタサンブラック弟と挑む最多7勝目【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 【NHKマイルC】世代わずか「6頭」も驚異の高打率! ジャンタルマンタル、ノーブルロジャーの父に「第2のスワーヴリチャード」の期待
- J.モレイラ、日本ダービー「本命」はレガレイラを破った4.5億円ホース!? 皐月賞2着コスモキュランダ乗り替わり発表から、鮮やかな優駿切符ゲット!
- 川田将雅「ルメール封殺」に絶賛の声! NHKマイルCを含む11戦8勝「川田祭り」で帰ってきたライバルに強烈な復帰祝い
- 「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声
- 【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
- リバティアイランド、ドゥレッツァ「戦線離脱」に思うドゥラメンテの儚さ。そして思い出されるアグネスタキオンとの共通点
- 横山和生「謎」の降板にファンから賛否の声…朝日杯FSで無敗の主戦に非情采配
- 25年ぶりのJRA最多勝記録更新も視野!? 川田将雅に匹敵する3着以内率62.2%…今「最も信頼できる騎手」森一馬が凄い!
関連記事
JRA【日経賞(G2)展望】有馬記念(G1)“デッドヒート”の2頭が激突!「再起」武豊ワールドプレミアVS「シルバーコレクター返上」カレンブーケドール!
JRA「鞍上問題不可避」デアリングタクトがいるのになぜ!? 「今年未勝利」騎手に突き付けられた過酷な現実…… 松山弘平カレンブーケドールと日経賞(G2)へ
JRA松山弘平、新パートナーはカレンブーケドールだけで収まらない!? 「全ツッパ」24レース騎乗でわずか2勝も、価値ある勝利で“幻のタキシード”に前進か
JRA今年未勝利騎手が「53連敗」の大不振! AJCC(G2)で不可解コメント…… カレンブーケドール降板の後遺症か
JRAアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトに続く「4着馬」の主戦が「0勝」行進……通算500勝リーチも「カレンブーケドール・ロス」で足踏み