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JRA サリオス大阪杯(G1)は、まさかの「叩き台」!? コントレイル&グランアレグリアのリベンジマッチも「春の大目標」はあのレース

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 刻一刻と発走の時が迫っている、第65回大阪杯(G1)。

 三冠馬コントレイルと短距離女王グランアレグリアの「頂上対決」に注目が集まる中、一角崩しの筆頭として期待されているのが、朝日杯FS(G1)の勝ち馬で「世代No.2ホース」の呼び声も高いサリオス(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)だ。

 昨年の皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)では共にコントレイルに敗戦。秋初戦となった毎日王冠(G2)こそ古馬相手に完勝したものの、続くマイルCS(G1)ではグランアレグリアを筆頭とした一流のマイラー達に為す術もなく敗れている。

 その後は招待されていた香港国際競走を見送り、ノーザンファームしがらきへと放牧に出されたが、結果的にはこれが良い方へと向いたようだ。堀調教師がサリオスのウィークポイントとして挙げていた右トモが、今回の放牧により1段レベルアップ。具体的には右から左への手前替えがスムーズに行えるようになったという。

 さらにはメンタル面も成長。以前は環境の変化に弱い面があり、熱発やセン痛を起こしていたそうだが、そういった健康状態に及ぼす影響も徐々になくなってきているという。まさに「一皮剥けた」と言ってよく、昨年、苦汁をなめさせられた「2強」にリベンジを果たす準備は整ってきていると言えそうだ。

 だが一方で、サリオスの大阪杯出走に関しては、やや気になる点も見受けられた。

 サリオスはこの春の大目標に、6月に東京競馬場で行われる安田記念(G1)を置いているという。今回、大阪杯に出走する理由は、距離や相手関係などではなく、レースとレースの間隔という観点から選択したそうだ。3週間後の25日に行われるマイラーズC(G2)では、牧場で立ち上げてからの間隔が空きすぎるし、その後に行われる安田記念までの間隔も考慮されているそうだ。また、他にもドバイやオーストラリアといった選択肢もあったようだが、最終的には見送られている。

 結局のところ、春の大目標である安田記念に状態をピークに持っていくために、同レースから逆算した結果、いわば消去法に近いような形で、今回の大阪杯が選ばれたということが言えるのかもしれない。

 言うなれば今回の大阪杯は、大目標の安田記念に向けた“叩き台”と捉えられてもおかしくないが、果たしてコントレイルやグランアレグリアに通用するのだろうか。

「サリオスは年明けに軽い裂蹄を発症したため、中山記念(G2)から始動という選択肢が無くなったようです。しかし、仮に裂蹄を起こしていなければ、中山記念→ドバイorオーストラリア→安田記念、または中山記念→マイラーズC→安田記念、というプランもあったかもしれません。

つまり、そもそも大阪杯出走に特別なこだわりがあるというわけではなく、場合によっては出走すらしていなかった可能性もあったということです」(競馬記者)

 ちなみに大阪杯当日の阪神競馬場は雨予報が出ている。姉サラキアが重馬場で重賞を勝っている分、サリオスにとって道悪馬場はプラスに働くかもしれない。果たして、どの馬が最強なのか。大阪杯の答えが出るのはもう間もなくだ。

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