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有馬記念の勝敗を決した「影の主役」とは。日本競馬に馴染みのない文化「組織力」に潰されたキタサンブラックにファンからは賛否両論


 ただ、その一方でこの流れを生みだしたサトノノブレスは、早々に手応えが怪しくなって13着に沈んでいる。やはり強引なレース運びに無理があったようだ。1年の総決算となる有馬記念、13番人気の穴馬だった本馬からすれば”一発”を狙いに行った騎乗だったのだろうか。

 だが、あくまで結果論としてキタサンブラックは、そのせいでサトノダイヤモンドに敗れた。

 このサトノノブレスの奇襲で、最も得をしたのは間違いなく勝ったサトノダイヤモンドになる。着差はクビ差。武豊騎手の言葉は裏を返せば、あの奇襲がなければ勝負はわからなかったということだ。

 サトノノブレスは、サトノダイヤモンドと同じ里見治オーナーの所有馬。さらに2頭とも池江泰寿厩舎に所属し、鞍上もV.シュミノーとC.ルメールで同じフランス人同士となる。

 武豊騎手が思わず「組織力」という言葉を用いたように、そこに事前の”何か”があったことを想像するのは決して難しい話ではない。

 これに反応したのが、元騎手で現在は競馬評論家をしている安藤勝己氏だ。

 自身のTwitterで「見応えある有馬記念やった」とレースを称賛する一方で「サトノダイヤモンドは人馬どころかチーム一体。馬の状態、ルメールの仕掛け、同厩で同馬主のサトノノブレスのアシストまで完璧」と明確に”アシスト”があったことを指摘。

 競輪などでは戦術の基本線となり、予想するファンもそれを踏まえているのが常識だが、こと日本競馬においてはあまりなじみがない「アシスト」。

 したがって今回のサトノダイヤモンドの勝ち方には、多くの競馬ファンが疑問を呈しており、ネット上では未だに賛否両論が渦巻いているというわけだ。

 ただ、明確なアシスト行為でなくとも、競馬に”そういった面”が確実に存在していることは多くのファンが認めている。

 しかし、ここに来てこの問題が取り沙汰されているのは、有馬記念という国民的行事の中で、アシストという際どい行為の”度合い”が大きかったからだだろう。

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