真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.12.27 08:44

有馬記念の勝敗を決した「影の主役」とは。日本競馬に馴染みのない文化「組織力」に潰されたキタサンブラックにファンからは賛否両論
文=浅井宗次郎
ただ、その一方でこの流れを生みだしたサトノノブレスは、早々に手応えが怪しくなって13着に沈んでいる。やはり強引なレース運びに無理があったようだ。1年の総決算となる有馬記念、13番人気の穴馬だった本馬からすれば”一発”を狙いに行った騎乗だったのだろうか。
だが、あくまで結果論としてキタサンブラックは、そのせいでサトノダイヤモンドに敗れた。
このサトノノブレスの奇襲で、最も得をしたのは間違いなく勝ったサトノダイヤモンドになる。着差はクビ差。武豊騎手の言葉は裏を返せば、あの奇襲がなければ勝負はわからなかったということだ。
サトノノブレスは、サトノダイヤモンドと同じ里見治オーナーの所有馬。さらに2頭とも池江泰寿厩舎に所属し、鞍上もV.シュミノーとC.ルメールで同じフランス人同士となる。
武豊騎手が思わず「組織力」という言葉を用いたように、そこに事前の”何か”があったことを想像するのは決して難しい話ではない。
これに反応したのが、元騎手で現在は競馬評論家をしている安藤勝己氏だ。
自身のTwitterで「見応えある有馬記念やった」とレースを称賛する一方で「サトノダイヤモンドは人馬どころかチーム一体。馬の状態、ルメールの仕掛け、同厩で同馬主のサトノノブレスのアシストまで完璧」と明確に”アシスト”があったことを指摘。
競輪などでは戦術の基本線となり、予想するファンもそれを踏まえているのが常識だが、こと日本競馬においてはあまりなじみがない「アシスト」。
したがって今回のサトノダイヤモンドの勝ち方には、多くの競馬ファンが疑問を呈しており、ネット上では未だに賛否両論が渦巻いているというわけだ。
ただ、明確なアシスト行為でなくとも、競馬に”そういった面”が確実に存在していることは多くのファンが認めている。
しかし、ここに来てこの問題が取り沙汰されているのは、有馬記念という国民的行事の中で、アシストという際どい行為の”度合い”が大きかったからだだろう。
PICK UP
Ranking
17:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- 武豊を「激怒」させた地方騎手が心中を吐露……交流G1完全制覇を阻まれた「疑惑」のJBCレディスクラシック(G1)を振り返る
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 毎日王冠(G2)リアルスティール「使い捨て」に調教師が激怒!? 「スキャンダル王」デムーロの指示無視に「いくらなんでも……」
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- なぜ凱旋門賞は荒れ続けるのか? 昨年「38万馬券」欧州と日本の”競馬の違い”が生む、大本命エネイブル以上に「警戒すべき」存在とは