JRA 社台ファームが空港建設の立ち退き!? 千葉から始まった伝説……社台グループ「サンデーサイレンス」を超える2つの歴史的僥倖とは
現在、北海道にノーザンファーム、社台ファーム、社台コーポレーション白老ファームなど、広大な生産牧場を所有している社台グループだが、その祖となる社台ファームの出発は、実は北海道ではなく千葉だった。
グループの創業者・吉田善哉氏が8頭の繁殖牝馬を携えて誕生した社台ファーム。当時は中小の小さな牧場に過ぎなかったが、なんとこの土地が成田空港建設のために高騰。まさに僥倖という形で、社台ファームはサラブレッド生産の本場・北海道に進出することとなる。
吉田氏が千葉の土地の売却金で購入したのが、北海道の白老と錦岡にある広大な敷地だった。この白老の牧場が、後の白老ファームである。つまり、実は社台グループの中で最も長い歴史があるのは白老ファームなのだ。
そして、もう1つの錦岡にあった土地には、さらなる僥倖が舞い込む。苫小牧港の拡張によるベッドタウン計画で、市によって高額で買い取られることになったのだ。吉田氏はこの資産で、さらに千歳と早来に土地を購入。これらが生産界の絶対王者・社台グループの礎となった。
まさに「僥倖」という意味では、有名なサンデーサイレンスやノーザンテーストの導入を超える幸運ぶりと言えるだろう。
今週の皐月賞(G1)にもエフフォーリア、ダノンザキッド、ヴィクティファルス、ステラヴェローチェ、ラーゴム、アドマイヤハダル、グラティアス、ヨーホーレイクら有力馬を送り込む社台グループ。
18年ぶりの屈辱を味わった昨年のリベンジへ、桜花賞同様すでに「勝利は確実」と言えるだけの陣容ではないだろうか。
(文=浅井宗次郎)
<著者プロフィール>
オペックホースが日本ダービーを勝った1980年生まれ。大手スポーツ新聞社勤務を経て、フリーライターとして独立。コパノのDr.コパ、ニシノ・セイウンの西山茂行氏、DMMバヌーシーの野本巧事業統括、パチンコライターの木村魚拓、シンガーソングライターの桃井はるこ、Mリーガーの多井隆晴、萩原聖人、二階堂亜樹、佐々木寿人など競馬・麻雀を中心に著名人のインタビュー多数。おもな編集著書「全速力 多井隆晴(サイゾー出版)」。
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