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JRA コントレイル、サートゥルナーリアとの決定的な違いとは? 皐月賞惨敗ダノンザキッドが歩むのはアノ馬と同じいばらの道か

JRAコントレイル、サートゥルナーリアとの決定的な違いとは? 皐月賞惨敗ダノンザキッドが歩むのはアノ馬と同じいばらの道かの画像3

 レース後に川田将雅騎手は「テンションが高く、力みながら走っていた」と振り返り、「だからこそ前哨戦を使った。いい前哨戦だったと思うし、この敗戦を糧に本番を迎えたい」と、まるで想定内と言わんばかりの強気なコメント。管理する安田隆行調教師も「1回使って良くなるでしょう。次につながる競馬はできた」と前向きだった。

 しかし、巻き返しを期した本番でのブービー負けに川田騎手は「自信を持って臨んだのですが。能力を出せずに終わりました」とコメントし、指揮官は「敗因は分からない」とトーンダウン。ダービーでの巻き返しは、もはや絶望的とすら感じる悲壮感さえ漂いはじめた。

 さらに深刻なのは、今回は敗因がつかめていないことだ。3連勝でG1馬に上り詰め、前途洋々だった2歳王者から坂道を転がるように状況は悪化している。

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 そこで思い出されるのが、同じホープフルS組でも初代王者のタイムフライヤーだろう。

 同馬は本番前に使われた若葉S(L)で1番人気を裏切る5着に敗れ、皐月賞で10着に大敗を喫した。ダービーでも11着に敗れ、以降は重賞すら勝てないままダートに転戦。ホープフルSから2年以上も経過したエルムS(G3)で、久々に重賞勝利の美酒を味わった。

 このまま敗因がわからないようなら、ダノンザキッドに待ち受けているのはタイムフライヤーと同じくいばらの道となる可能性も捨て切れない。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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