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JRAマイラーズC(G2)岩田康誠に蘇る「1番人気シンガリ負け」の苦い記憶……。ケイデンスコールを救うのは阪神開催!?

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 25日には、第52回マイラーズC(G2)が阪神競馬場で行われる。

 20日現在、『netkeiba.com』の予想オッズで1番人気に支持されているのは、岩田康誠騎手が騎乗予定のケイデンスコール(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)だ。

 2歳時には、新潟2歳S(G3)を制し、翌年のNHKマイルC(G1)でもアドマイヤマーズの2着に好走。その時点では世代屈指のマイラーという評価を得ていた。しかし、3歳夏から4歳秋にかけては8戦して、2桁着順が5回、最高着順はリステッド競走の5着。1年以上にわたる苦しい時期を過ごした。

 復活を遂げたのは今年初戦の京都金杯(G3)。この時が3度目の騎乗だった岩田康騎手は、積極的に先行策を取ると最後の直線で早めに抜け出して快勝。2年4か月ぶりの勝利を12番人気で飾った。その後の中山記念(G2)でも先行策を取り、ヒシイグアスとクビ差の2着に好走。脚質転換も嵌ってか、かつての輝きを取り戻しつつある。

 近2走の充実ぶりからも、本番では1番人気に支持される可能性が高そうだ。そうなると、岩田康騎手にとって1番人気馬でのマイラーズC騎乗は2度目となる。

 さかのぼること9年前。岩田康騎手はリアルインパクトとのコンビでマイラーズCに参戦。実に7番人気までが単勝1桁台という大混戦のなか、押し出される形で単勝6.0倍の1番人気の支持を受けレースに臨んだ。

 7枠14番から好スタートを決め、中団外目を進んだリアルインパクトと岩田康騎手。「馬は落ち着いていて、流れに乗れた」という鞍上の手応えとは裏腹に、3コーナー過ぎに手応えが怪しくなると、直線でも伸びを欠き、まさかの18着に敗れた。

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 岩田康騎手が1番人気に支持された重賞レースでシンガリに負けたのは、後にも先にもこの時だけ。当時はロードカナロアやジェンティルドンナなどで“無双状態”だった岩田康騎手にとって、屈辱の敗戦だったことは間違いないだろう。

 その後も、マイラーズCでは、13年クラレント(2番人気、8着)、15年ロサギガンティア(7番人気、8着)、そして18年ヤングマンパワー(5番人気、12着)と人気を下回る惨敗続き。岩田康騎手にとって、あまりいいイメージがないレースと言えるだろう。

 しかし、今年のマイラーズCは改修工事中の京都競馬場に代わって阪神での開催。これがケイデンスコールと岩田康騎手には追い風となるかもしれない。

 かつてのマイラーズCは阪神開催の時期が長く、2004年から11年まで岩田騎手は8度、阪神でのマイラーズCに騎乗している。その間の成績は「0-2-2-4」で複勝率50.0%。馬券に絡んだ4頭の着順は全て人気を上回り、11年には14番人気のクレバートウショウを2着に導いている。

 岩田康騎手にとっては、その時以来となる阪神でのマイラーズC。いいイメージが残っているであろう阪神で“人気以上の着順”を狙う。

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