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JRAアドマイヤハダル「強奪」は大失敗!? 皐月賞(G1)明暗分けたC.ルメールの判断に「それでも岩田康誠」ならの声

JRAアドマイヤハダル「強奪」は大失敗!? 皐月賞(G1)明暗分けたC.ルメールの判断に「それでも岩田康誠」ならの声の画像1

 18日に中山競馬場で行われた皐月賞(G1)は、エフフォーリアが好位から直線早めに先頭に立つと、2着に3馬身差をつける圧勝。横山武史騎手とのコンビで牡馬クラシック1冠目を獲得した。

 2着には向正面で早めに先頭に立ったタイトルホルダーが逃げ粘り、クビ差の3着には中団から直線インを伸びたステラヴェローチェが飛び込んだ。さらにクビ差の4着に入ったのが、道中6~7番手を進んでいたアドマイヤハダル(牡3歳、栗東・大久保龍志厩舎)だ。

 鞍上を務めたC.ルメール騎手はレース後、「勝ち馬をマークする形で進み、直線で外に出すと頑張っていたが、坂を上がって苦しくなった」と語ったが、直線でのコース取りには疑問の声も聞かれた。

「1枠1番から好スタートを決めたアドマイヤハダルは、エフフォーリアをすぐ前に見る形で内目を進み、道中は手応えも十分あるように見えました。しかし、4コーナーを回って、ルメール騎手が選択したのは『外』。結果的にこれが裏目に出たと思います」(競馬誌ライター)

 パトロールビデオを見るとわかるが、向正面で内ラチから1頭分を空けたところを通っていたのは前からタイトルホルダー、エフフォーリア、アドマイヤハダル、そしてステラヴェローチェ。きれいに列を作ったこの4頭が結果的に上位4着までを独占した。ハナを切ったワールドリバイバル以外ではこの4頭が最も距離のロスがなく直線を迎えたということになる。

 しかし、4頭の明暗を分けたのは直線でのコース取り。アドマイヤハダル以外の3頭が直線そのまま内目を通ったのに対し、アドマイヤハダルは唯一、外に持ち出した。もし、ルメール騎手がそのままエフフォーリアの直後を突いていれば、2着争いには参加できた可能性は否めない。

「(ルメール騎手は)直線では外が伸びると踏んだのでしょう。しかし、4コーナーで外に持ち出す際、少し膨れてしまったことで、エフフォーリアとの差もかなり開いてしまいました。これがなければ、ステラヴェローチェとのクビ差は逆転したかもしれません」(同)

 馬券にも影響する3~4着の話だけに、一部のファンからは「岩田康誠なら外を回さなかったんじゃ?」「3着までみんな内だなあ」といった嘆き節も聞かれた。

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 アドマイヤハダルはもともと、岩田康誠騎手との新コンビで皐月賞に臨むはずだった。ところが、オーソクレースが回避したことでお手馬不在となったルメール騎手に乗り替わり、皐月賞に臨んでいた。

 もしこの“強奪”がなければ、イン突き名人と言われる岩田康騎手とのコンビだっただけに、アドマイヤハダルに期待していたファンにはもどかしい結果だったのかもしれない。

 この敗戦でルメール騎手は重賞レース15連敗。アドマイヤハダル陣営にとって、今回ばかりは「鞍上強化」とはならなかったようだ。

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