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JRA 2年連続「無敗二冠」牡牝誕生に現実味!? ソダシ、エフフォーリアがライバルをリード、春G1を振り返る

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エフフォーリア 撮影:Ruriko.I

 皐月賞は若干22歳の若武者・横山武史騎手がエフフォーリアとのコンビで2着タイトルホルダーに3馬身の差をつける圧勝。これまたデビューから無傷の4連勝で、鮮烈な印象を残した。

 共同通信杯(G3)のレース後に、C.ルメール騎手が「ダービー馬」と羨んだポテンシャルの高さを存分に発揮したレースぶりでもあった。

「ダービー馬」と評されたからこそ、初となる中山コースの小回りや、初対決のダノンザキッドやトライアル好走組との力関係には評価が分かれたが、終わってみればエフフォーリアの圧倒的な強さばかりが目立つ結果となった。

 また、経験の浅い若手騎手とは思えないほど強気な騎乗を披露した横山武騎手の好騎乗も見逃せない。

 父である横山典弘騎手は、武史騎手と同じ22歳だった1990年にメジロライアンとクラシックに挑戦。いずれも上位人気に支持されたが、三冠レースで勝利することは出来なかった。プレッシャーから解放されたこともあったのか、菊花賞の翌週に行われたエリザベス女王杯(G1)を8番人気の伏兵キョウエイタップで制し、初G1勝利を手にした。

 皐月賞は横山典騎手が98年にセイウンスカイで勝利しており父子制覇。次なる目標は当然ながら、父が2009年にロジユニヴァースで制した日本ダービー(G1)での父子制覇の再現となるが、その可能性は非常に高いかもしれない。

 上がり勝負に一抹の不安があったエピファネイア産駒のエフフォーリアだったが、共同通信杯では33秒4の切れ味で不安を一掃している。このとき2馬身半差の2着ヴィクティファルスがスプリングS(G2)で快勝。3着シャフリヤールは次走の毎日杯(G3)をレコード勝利した上に2着グレートマジシャンはダービー馬候補といわれていた素質馬だった。

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ダノンザキッド 撮影:Ruriko.I

 難敵と見られたダノンザキッドは皐月賞で15着に惨敗し、陣営からは状態面の不安説すら出た。デビュー戦0.1秒、百日草特別0.2秒、共同通信杯0.4秒、皐月賞0.5秒とレースを重ねるたびに2着との差を広げているように充実一途といえるエフフォーリア。ダービーでは大本命として無敗二冠に挑むだろう。

 いずれのレースも無敗馬が勝利した4月のG1でレイパパレは6連勝、ソダシは5連勝、エフフォーリアは4連勝と続いた。

 無敗馬の出走予定はないが、今年はこれといって抜けた馬もいない春の天皇賞。94年以来の阪神開催は大混戦となることが濃厚だ。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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