
JRA 藤田菜七子「無念の降板」へ。フローラS(G2)デビュー戦からコンビを組んできた「あの素質馬」がついに乗り替りに
25日、東京競馬場では2着以内の馬にオークスへの優先出走権が与えられるトライアルレース、第56回フローラS(G2)が行われる。
デビュー戦を快勝後、人気に推されながらもここ3戦イマイチ能力を発揮できずにいると思われる、ドゥラメンテ産駒のレッジャードロ(牝3歳、美浦・戸田博文厩舎)。まだ1勝馬であるため、オークス出走には何が何でも権利が欲しい同馬だが、このほどデビューから手綱を取り続けた相棒の藤田菜七子騎手が、「降板」する方向であることが分かった。
藤田騎手とレッジャードロのコンビは、1月に行われた中山芝1600mの新馬戦でデビュー。スタートで出遅れて道中は最後方を追走。4角で外に膨れるような行儀の悪い仕草を見せるものの、父ドゥラメンテを彷彿させる鬼脚を繰り出して見事に勝利を飾った。藤田騎手にとってもこれが嬉しい今年の初勝利。その勝ちっぷりの良さはクラシックも意識させるものであった。
2戦目はクイーンC(G3)で重賞初挑戦。デビュー戦の内容が評価されて6番人気に支持されたが、新馬戦同様にスタートで大きく出遅れると、道中もほとんどレースに参加することができずに、まさかの最下位に敗れた。
レース後、藤田騎手は「新馬戦よりもテンションが高く、気が入り過ぎていた。調教では落ち着いているのに、競馬で一気にテンションが上がってしまい、コントロールが利かなかった」とコメント。素質はあるものの、気難しさがネックとなっている印象だった。
その後は桜花賞トライアルであるアネモネS(L)に挑むも6着。距離を1ハロン延ばして臨んだ前走の1勝クラスでも9着と敗れる。そして今回、オークストライアルであるフローラSを前にして、残念ながら降板する運びとなってしまった。
特に前走は、これまでと同様にスタートで出遅れると、道中も終始折り合いを欠き続け、ほとんど何も出来ずにただ1周回ってきただけのような敗戦にも見えた。すべてのレースで出遅れており、さらには気難しい同馬を御すことができないと判断されたことが、今回の降板の理由なのかもしれない。
「あるいは単純に人気を裏切ったから、かもしれませんね。クイーンCでは6番人気で16着、前走も3番人気に支持されながらも、ブービーに敗れています。同馬が乗り難しいという理由もあるかもしれませんが、ごくシンプルに人気を大きく裏切ってしまっていることが乗り替わりの理由なのかもしれません」(競馬誌ライター)
レッジャードロの新パートナーは、『netkeiba.com』の想定によると柴田善臣騎手となっている。気難しい馬を御すことに関しては定評のある大ベテランだ。先日もリュウノユキナで東京スプリント(G3)を勝ち、約10年ぶりに地方交流重賞を制するなど好調のようだ。
23歳の女性ジョッキーから54歳のベテランジョッキーへの乗り替わりが、果たしてレッジャードロにとって「処方箋」となるのか。注目したいところだ。
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