JRAガールズ競輪ならぬ「ガールズ競馬」も夢じゃない!? 藤田菜七子、古川奈穂、永島まなみが勢揃い、春の新潟開催は女の戦場
2月13日に発生した地震の影響で、福島開催に替わる第1回新潟開催が今週10日からスタート。思わぬ開催となった「春」の新潟競馬だが、10日の開催では藤田菜七子騎手をはじめ、新人女性騎手の古川奈穂、永島まなみ両騎手の3人の女性騎手の参戦が決定した。
出馬表が確定した8日現在では、藤田菜騎手が8鞍、古川奈騎手は8鞍、永島騎手は4鞍に騎乗予定。番組別では3、4、9レースで、3人の直接対決が実現する可能性が高い。
JRA所属以外の騎手を含めると、JRAのレースに女性騎手が3人も騎乗するのは、2019年8月25日の札幌12レース以来。藤田菜騎手と、同騎手が「憧れ」とする存在のリサ・オールプレス(ニュージーランド)騎手、さらには美人すぎる女性騎手として話題を振りまいたミカエル・ミシェル(フランス)騎手が騎乗して以来となる。
さらにJRAに所属する女性騎手が3人同時に騎乗するのは、今から20年以上前の1998年9月13日以来。中山2レースで、田村真希、牧原由貴子、板倉真由子ら3人の元女性騎手がムチをふるい、田村は9着、牧原は11着、板倉は14着という記録が残っている。
ひと月前にデビューを果たした2人のルーキー女性騎手。そのうちのひとりである永島騎手は、10日に4鞍の騎乗を予定。新人騎手のなかで5番目の初勝利を挙げた彼女は、4日現在で32鞍に騎乗。もちろん、新潟競馬場のターフには初めて足を踏み入れる。
同じく、新潟競馬場に初登場する古川奈穂騎手は、説明不要の大活躍。ここまで40鞍に騎乗して、ルーキー最多の5勝をマーク。2着2回、3着1回を含めて、勝率12.5%、連対率17.5%、複勝率20.0%は立派な成績といえるだろう。
そんな後輩女性ジョッキーに対して、先輩の意地をみせたいのが今年3勝(2着6回、3着5回)の成績を残している藤田菜騎手だ。
デビュー6年目の藤田菜騎手は新潟競馬場を得意としている。彼女のJRA全10場所別の成績を調べると、新潟競馬場では最多の634レースに騎乗して、場別最多の51勝をマーク。新潟を含む200レース以上に騎乗した福島、東京、中山、中京、小倉と比較しても、最も騎乗数が多い新潟で、勝率8.0%、連対率14.4%、複勝率19.9%と、すべてトップアベレージを残している。
藤田菜騎手と新潟競馬場といえば、「千直(センチョク)」は外せない。
日本で唯一無二のコースでもある芝の直線1000mを得意とする彼女は77鞍に騎乗して10勝(2着4回、3着2回)。勝率13.0%、連対率18.2%、複勝率20.8%を誇り、単勝回収値は驚異の148円だ。
育成の面から、芝の競走を減らしたうえで第1回福島競馬の番組を移設する予定の今回の新潟開催。新潟名物の芝・直線1000mのコースに変更する番組も多いことから、同コースを得意とする藤田菜騎手にとっては、思わぬ追い風になるかもしれない。
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