
JRA 桜花賞(G1)「ノーザンファームの法則」でソダシ、サトノレイナス、アカイトリノムスメはまさかの「脱落」……意外な事実が導く注目馬とは?
いよいよ週末に迫った桜花賞(G1)。枠順も決まり、ファンの興奮もピークに向かっている。出走馬は昨年のJRA最優秀2歳牝馬で白毛のアイドルホース・ソダシ、そしてライバルのサトノレイナス、父ディープインパクト母アパパネと三冠馬の血を引くアカイトリノムスメ、メイケイエール、エリザベスタワー、シゲルピンクルビー、ホウオウイクセルなど豪華絢爛。まさに牝馬三冠の第1戦に相応しいメンバーが集まった。
今年の桜花賞を含め3歳戦線で注目なのはノーザンファームだろう。どこよりも多く3歳G1を制してきたノーザンファームだが、昨年は3歳G1で1勝もできなかった。その理由は2頭の三冠馬、つまりコントレイルとデアリングタクトがいたからであるが、それでもノーザンファームが3歳G1未勝利というのはかなり異常な事態とも言える。それだけに今年は、その鬱憤を晴らすべくより強力な体制で勝利を掴みにいくだろう。
桜花賞とノーザンファームといえば、グランアレグリア、アーモンドアイ、ハープスターなどが勝利し、多くの馬が上位に好走している。しかしノーザンファーム生産馬の桜花賞成績を見てみると、意外なことがわかる。
そしてその内容は、この桜花賞の結果を左右させる重要なポイントでもあるのだ。
2014年以降、つまり過去7年においてノーザンファームの生産馬で、桜花賞で馬券に絡んだのは、なんとすべてノーザンファーム系のクラブ馬主の馬なのである。サンデーレーシング、シルクレーシング、キャロットファーム以外のノーザンファームの生産馬は、例えG1馬であってもすべて馬券圏外に破れているのである。その中にはダノンファンタジーやアドマイヤミヤビなどの実力馬も含まれているのだから、決して軽視できない傾向だ。
■2014年以降のノーザンファーム生産馬の桜花賞成績
2020年
2着レシステンシア(キャロットファーム)
※馬券圏外
ナイントゥファイブ
サンクテュエール
リアアメリア
ミヤマザクラ
2019年
1着グランアレグリア(サンデーレーシング)
3着クロノジェネシス(サンデーレーシング)
※馬券圏外
ノーブルスコア
ルガールカルム
アウィルアウェイ
フィリアプーラ
ビーチサンバ
ダノンファンタジー
レッドアステル
2018年
1着アーモンドアイ(シルクレーシング)
2着ラッキーライラック(サンデーレーシング)
3着リリーノーブル(サンデーレーシング)
※馬券圏外
アンコールプリュ
コーディエライト
レッドレグナント
プリモシーン
フィニフティ
2017年
2着リスグラシュー(キャロットファーム)
※馬券圏外
ミスエルテ
ジューヌエコール
ベルカプリ
アエロリット
アドマイヤミヤビ
ディアドラ
2016年
2着シンハライト(キャロットファーム)
※馬券圏外
メジャーエンブレム
アッラサルーテ
レッドアヴァンセ
ラベンダーヴァレイ
アドマイヤリード
2015年
2着クルミナル(キャロットファーム)
※馬券圏外
ルージュバック
アースライズ
テンダリーヴォイス
2014年
1着ハープスター(キャロットファーム)
※馬券圏外
レーヴデトワール
リラヴァティ
今年の桜花賞で当てはめると、人気上位のソダシ、サトノレイナス、アカイトリノムスメは個人馬主の所有馬であり、過去の傾向から完全に消しと言えるのである。
また他にもノーザンファームの生産馬で桜花賞で好走する条件は、過去の傾向から以下のようになっている。
・関西馬、もしくは関西所属騎手が騎乗する関東馬
・前走が阪神JF・クイーンC・チューリップ賞・シンザン記念のいずれかに出走し3着以内
以上を踏まえて考えると、今年の桜花賞で注目すべき馬はソダシやサトノレイナスではなく、以下の2頭となる。
PICK UP
Ranking
5:30更新「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは