元JRA藤田伸二氏も唖然「何やってんのアイツ」……オークス(G1)福永祐一の“謎騎乗”に辛辣コメント!? 4番人気ファインルージュを阻んだ「2つの壁」
23日、東京競馬場で行われたオークス(G1)は、3番人気のユーバーレーベン(牝3歳、美浦・手塚貴久厩舎)が勝利。鞍上のM.デムーロ騎手は、昨年のNHKマイルC(G1)以来、約1年ぶりとなるJRAのG1制覇を飾った。
そのユーバーレーベンと単勝オッズで拮抗していたのがファインルージュ(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。最終的には4番人気に落ち着いたが、レースでは人気を大きく裏切る11着に沈んだ。
3着に入った桜花賞(G1)に続きファインルージュの手綱を取ったのは福永祐一騎手。レース後には「直線でゴーサインを出したら思いの外、脚が残っていなくて……伸びませんでした」と語ったが……。
7枠13番から五分のスタートを切ったファインルージュと福永騎手。道中は2着に入ったアカイトリノムスメの直後の中団後方を追走。福永騎手が話したように、しっかりと脚は溜まっているように見えた。
「福永騎手は4コーナーの手前でいったん内を突く構えを見せました。しかし、直線を向くと、なぜか外に持ち出し、目の前には馬1頭分のスペースもない壁になってしまいました。再度インに進路を求め、今度は前が開きましたが、一度ブレーキを踏む形になった分、トップスピードに乗るタイミングが遅れましたね。陣営としては不完全燃焼のレースだったといえるでしょう。
ただ、前が壁になる展開も大きかったと思いますが、やはり距離の壁もあったと思います。母父のボストンハーバーは短距離系で、母のパシオンルージュも現役時代は1000~1200mが主戦場でしたからね。2つの壁(距離と進路)に阻まれての惨敗だったと思います」(競馬誌ライター)
そんな福永騎手の騎乗に物申したのが元JRA騎手の藤田伸二氏だ。
この日は15時から自身のYouTubeチャンネルでライブ配信を行い、オークスの予想を披露。配信の冒頭でファインルージュの本命を明かしていた。
「昨日(の平安S)も勝った祐一に期待したい」と、レース前は後輩騎手に絶大の信頼を寄せていたのだが……。
その信頼を裏切られたのが件の4コーナーの場面。直線入り口で外に持ち出した場面では「なんで、あそこで外出す!?」と一喝すると、再度インにコースを取った場面では、「何やってんのアイツ」と半ギレで本命馬の敗戦を悟った。その後は同馬に触れることなく、直線途中からは大外を追い込んだハギノピリナと藤懸貴志騎手に声援を送っていた。
レース後の回顧でも「アイツ(福永騎手)は4コーナーで何をしたかったのかな」と後輩の不可解な騎乗に納得できない様子でこの日の配信を締めくくっていた。(文=中川大河)
<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。
PICK UP
Ranking
11:30更新- 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
- 【NHKマイルC】C.ルメール「一鞍入魂」アスコリピチェーノと必勝態勢!オークス、日本ダービーも騎乗馬決定か…シックスペンスとはコンビ解消
- 三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 【天皇賞・春】「横山典弘マジック」に翻弄された敗戦の弁?大敗でも爪痕残した名手の存在感…テーオーロイヤル、ディープボンドの好走にヒント
- 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
- 【オークス】石川裕紀人が滑り込みでラストチャンスをゲット!?血統的に距離延長歓迎の穴候補に浮上…カワカミプリンセス、カレンブーケドールに続けるか
- 「うまく力を出せた」2年目女性騎手が2ヶ月ぶり白星! 「負担重量の注意義務」を怠り戒告処分も…翌日1Rで名誉挽回の好騎乗
- 「信じた俺がアホ」天皇賞・春(G1)大本命テーオーロイヤル優勝も「自信の1点勝負」は空振り…藤田伸二氏が前夜に感じ取っていたドゥレッツァの危険な前兆
- 【NHKマイルC】“アスコリピチェーノVSジャンタルマンタル”仁義なき社台グループの頂上決戦に決着をつける不気味な伏兵!
関連記事
JRA 川田将雅「鬼騎乗」で無敗女王ソダシ轟沈……藤田伸二氏「そんなイジメんな」須貝尚介調教師「併せ馬の形になって引っ掛かった」
JRA【目黒記念(G2)展望】ルメール×グロンディオーズVS上がり馬アドマイヤポラリス! 伝統のハンデ重賞に大器晩成が大集合!?
JRA【日本ダービー(G1)展望】“三冠級”エフフォーリアに死角はあるか? 相手筆頭は14年ぶり快挙狙うサトノレイナス★上位人気馬予想オッズ付き★
JRAオークス(G1)ワンツー狙う金子真人オーナーにダブルスコアの圧勝!? “超”強運オーナーの「遅れてきた大物」が既走馬相手に圧勝V!
JRA スマートファルコン産駒から大物誕生!? 平安S(G3)オーヴェルニュ激やせリバウンドで6馬身差「レコード更新」も手放しで喜べない理由