歴代ダービーオーナーたちの「強運」ぶりに驚嘆!「一国の宰相になるより難しい」といわれる東京優駿制覇の豪快エピソード
自身の名前から「房朗が一番」を意味する「フサイチ」の冠名で競馬界を席巻。1996年のダービーを制したフサイチコンコルドのデビュー3戦目での勝利は、奇跡としか言いようがなく、同時に関口氏が“強運”の持ち主であることを証明している。
当日のダービーでは、フサイチコンコルドは7番人気で単勝オッズは27.6倍。関口氏は100万円分の単勝を買っており、レース後には払い戻し2760万円をゲット。さらに関係者への記念として、ほかにも1万円分の単勝馬券を100枚買っていたというから驚きだ。
ただならぬ“強運”を発揮して、2760万円を2口分も手にしてしまった関口氏。ダービーの賞金と合わせると、当日はわずか数分で約2億円を手にしたという伝説も残っている。
現在まで最強の“強運”を発揮しているのは、ダービー歴代最多勝オーナーの金子真人氏だろう。
競馬ファンにはお馴染みの金子氏は、2004年のダービーをキングカメハメハで制すると、金子真人ホールディングスとして2005年ディープインパクト、2016年マカヒキ、2018年ワグネリアンと、立て続けに所有馬がダービーを制覇。
とくにワグネリアンは、父がディープインパクトで、母の父がキングカメハメハと、金子氏の愛馬の結晶のような血統。まさに漫画のような「血統物語」は、先にあげた2人のダービーオーナーにも負けない“強運”を発揮しているといえる。
先週のオークス(G1)ではソダシとアカイトリノムスメといった所有馬2頭を送り込んだ金子氏。1、2番人気の馬どちらも所有している点でさえ特筆モノだ。また、ソダシが8着に沈んでも、アカイトリノムスメはしっかり2着に入るあたりも、“強運”健在を示す結果となった。
そして今週のダービーには、前走の皐月賞で5着のヨーホーレイクがスタンバイ。勝利すればダービー5勝となり、ダービー馬主歴代勝利数を更新することになるが……。金子氏の“強運”に、否が応でも注目が集まることになるだろう。
(文=鈴木TKO)
<著者プロフィール>
野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。
PICK UP
Ranking
11:30更新
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
2017年競馬「流行語大賞」発表! 浜中俊騎手の「もういいでしょう」を退け『2017競馬・流行語大賞』に選ばれたのは……
武豊の次に「上手い」のはアキヤマ!?「世界No.1」のR.ムーア騎手が「上手な日本人騎手」として武豊騎手の次に挙げた”意外”な名前- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRAノーザンファーム時代終焉へ「16億円」大勝負の“答え”が今週末に!? 「33億円の悲劇」から26年……日高関係者の“命運”を背負った良血がついにデビュー!
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬















