JRA日本ダービー(G1)「なんじゃこりゃ!!」田原成貴氏が“大手術”施した福永祐一勝利で号泣!? 「◎○△」大的中に称賛の嵐!
30日、東京競馬場で行われた第88回日本ダービー(G1)は、福永祐一騎手が騎乗したシャフリヤール(牡3歳、栗東・藤原英昭厩舎)が1番人気の皐月賞馬エフフォーリア(牡3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)をハナ差かわして世代の頂点に立った。
福永騎手は史上3人目のダービー連覇。2018年ワグネリアン、20年コントレイルに続く自身3勝目を挙げ、レース後のインタビューでは開口一番「最高にうれしいです」と喜びを表した。
福永騎手の会心の勝利に、元JRA騎手でご意見番の安藤勝己氏も「ダービーを勝っとるユーイチの経験がデカかった」と賛辞を送った。
その陰で同じ元騎手のあの男が大粒の涙をこぼしていた、かもしれない。
安藤氏の1歳年上で騎手として活躍した田原成貴氏だ。長らく表舞台から遠ざかっていたが、昨年12月に『東京スポーツ』で“奇跡の復活”。昨年の有馬記念(G1)を皮切りに同紙でたびたびG1レースの予想を披露している。
30日付の紙面でも1面を飾り、「なんじゃこりゃ!! から始まった… 祐一との物語」という見出しが読者の目を引いた。詳細は同紙を手に取ってご確認いただきたいのだが、田原氏が現役時代に初めて福永騎手の騎乗を見たとき、お世辞にも上手いとはいえないその動作に「なんじゃこりゃ!!」という声を上げてしまったというエピソードが記され、ダービーの予想記事とともにしたためられている。
当時、駆け出しの福永騎手に懇願された田原氏は、同騎手の悪癖を矯正するため訓練を施し1か月半ほどで“大手術”は成功。当時の福永騎手の必死に食らいついて練習する姿を回想しつつ、文末には、「大一番で新しい自分を生み出せ! そしてオレを泣かせてくれ!」と福永騎手にエールを送った。
そんな田原氏が「◎」を打ったのはもちろんシャフリヤール。大本命エフフォーリアの強さを認めつつも、福永騎手の隠れた感性を評価しての抜擢だった。そして実際にレースではこの2頭の一騎打ちとなり、最後は田原氏本命のシャフリヤールがハナ差競り勝った。
「◎○」の大本線で予想を的中させた田原氏だが、それだけにはとどまらなかった。3着に追い込んだ9番人気ステラヴェローチェ(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎)にも4番手評価の「△」を打っていたのだ。買い目は不明だが、もし三連単を買っていれば、589.8倍の高配当を手にしていることになる……。
この田原氏の大的中にはSNSなどでも「田原さん流石~」、「田原成貴を信じればよかった」など称賛の声が多数上がった。
また、東京スポーツの藤井真俊記者は自身のTwitterで「福永騎手の冷静な騎乗はまさに東スポ紙面の田原さんの予言を見ているかのよう」とつぶやき、この日も自身のYouTubeライブ配信をしていた元騎手の藤田伸二氏もレース後に「田原先生、すげーなー」と先輩の会心の予想に恐れ入った様子だった。
現役時代はダービーのタイトルに縁がなかった田原氏の予想から今後も目が離せない。(文=中川大河)
<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。
PICK UP
Ranking
11:30更新- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
JRA「指示無視」M.デムーロ、武豊と共に「ルメール潰し」成功も最下位……調教師「ポジション取りが大事」も“実質”最後方からになった舞台裏
JRA福永祐一「冷静と情熱のあいだ」で無敗エフフォーリア撃破! “ダービーの重みを知る”苦労人が厳しさ教えた殊勲星…… シャフリヤールでコントレイルに続くダービー連覇
JRA「申し訳ありません」横山武史エフフォーリア「血の宿命」の2着……日本ダービー(G1)単勝1.7倍も3世代連続2着に安藤勝己氏「宿題ができた」
JRA【鳴尾記念(G3)展望】武豊ブラヴァスVS岩田康誠ブラストワンピース!宝塚記念(G1)前哨戦を制するのは?
JRA【安田記念(G1)展望】大本命グランアレグリアに2つの「懸念」あり。サリオス「絶好舞台」で逆転に虎視眈々! ★上位人気馬予想オッズ付き★