戸崎圭太「悔しいし情けない」“元相棒”ダノンキングリー安田記念(G1)制覇の心境吐露。ダノン軍団・エース川田将雅の「一発回答」に厳しい現実

今春の日本ダービー(G1)を福永祐一騎手が35年ぶりに乗り替わりで制したように、昨今の競馬界はジョッキーを頻繁に替えることが当たり前に行われている。
しかし、だからこそ逆にデビュー戦からずっとコンビを組んできた人馬は自然と注目され、ジョッキーの相棒に対する思いも必然的に強くなる。コンビを継続させるには「結果」を出し続ける他なく、その分、長くコンビを組んだ相棒から降ろされてしまった際の無念さは計り知れない。
ましてやその後、“元相棒”が別の騎手で悲願のG1制覇を達成しようものなら……。
先日の安田記念(G1)を川田将雅騎手がダノンキングリーで制した際、元主戦の戸崎圭太騎手は何を思ったのだろうか。
2018年10月の新馬戦でコンビを組んだ戸崎騎手とダノンキングリーは、後にG1戦線で活躍するカレンブーケドールを負かしてのデビュー戦勝利。さらに3連勝で初重賞制覇となった共同通信杯(G3)では、2歳王者のアドマイヤマーズを撃破。あっという間にクラシックの主役の一頭に躍り出たコンビの門出は華々しいものだった。
しかし、本番の皐月賞(G1)でキャリア初の敗戦を喫すると、続く日本ダービー(G1)では12番人気のロジャーバローズにまさかの逃げ切りを許し、クビ差の2着……。
戸崎騎手にとっては前年のエポカドーロに続く、2年連続の2着とあって『競馬ラボ』で連載中のインタビュー企画『週刊!戸崎圭太』では「今年は俺だったのになぁ」と思わず本音を零している。この敗戦を機に戸崎騎手のダノンキングリーへの思いは、ますます強くなっていったようだ。
だが、そんな思いとは裏腹に秋の毎日王冠(G2)で古馬を撃破し、いよいよG1獲りまであと一歩というところで、戸崎騎手が落馬負傷……。大ベテランの横山典弘騎手が代役を務めたが、G1勝利には手が届かなかった。
一方で、右肘開放骨折という重傷を負った戸崎騎手は、半年以上の長期離脱を余儀なくされた。そんな中で心の支えになったのが「ダノンキングリーにもう一度乗る」という希望だったという。復帰後最初のG1騎乗となった昨年の安田記念で再コンビを組ませてもらった際は「ずっと待ってもらって、またG1で声を掛けていただいた。凄く光栄で幸せです」と感激した様子だった。
しかし、戸崎騎手が「どこかでG1を勝ちたいと思っている馬」という強い気持ちで挑んだものの、今度はダノンキングリーの方がスランプに……。安田記念でキャリア初の掲示板外となる7着に敗れると、秋の天皇賞では3番人気に推されながらも最下位という信じられない敗戦を喫してしまった。

その後、ダノンキングリー陣営が出した結論は「ダノン軍団」のエースである川田騎手への乗り替わりだった。その決断は見事功を奏し、今年の安田記念では8番人気の低評価を覆してマイル王グランアレグリアを撃破。待望のG1初制覇を飾ったのは、つい先日のことだ。
そんなダノンキングリーにとって最高の瞬間を、同レースに出走していたトーラスジェミニの鞍上で見届けた戸崎騎手は何を思ったのだろうか。11日に更新された『週刊!戸崎圭太』で思いの丈を語っている。
「正直、悔しいですし情けないのが本音ですね……」
詳細はぜひ本インタビューを拝読していただきたいが、元相棒の悲願達成は戸崎騎手にとっても喜ばしいことであった一方、やはり1人の騎手としての自身の不甲斐なさに思うところがあったようだ。
今後、ダノンキングリーのオーナー「ダノックス」が絶大な信頼を寄せる川田騎手が一発回答した以上、戸崎騎手が再びダノンキングリーに騎乗するのは困難を極めることだろう。
しかし、大一番で会心の騎乗を見せた川田騎手でさえ、昨年12月には自身が主戦を務めていたダノンスマッシュがR.ムーア騎手の手で悲願のG1初制覇を成し遂げるという“屈辱”を味わっている。
「僕も上手くならないといけないし、改めて結果を残せるジョッキーになりたいですね」
『週刊!戸崎圭太』のインタビューで、そう前を向いた戸崎騎手。乗り替わりが活性化し、弱肉強食の色がますます強くなっていく競馬界で、果たしてどんな逆襲を見せてくれるのだろうか。乗り替わりが多いということは、逆にチャンスも多いということに他ならない。(文=銀シャリ松岡)
<著者プロフィール>
天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。
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