
JRA【中京記念(G3)展望】夏の小倉に“強力牝馬”が集結!3連勝中「上がり馬」ロータスランド、「完全復活」ディアンドルに「良血」クラヴェルも!対する牡馬勢は……
18日、小倉競馬場では『サマーマイルシリーズ』第2戦の中京記念(G3)が行われる。
競馬界には「夏は牝馬が強い」という格言が存在するが、今年の中京記念は牡馬勝りの牝馬勢が中心となりそう。ただし、99年(当時は2000m)のエリモエクセルを最後に牝馬の優勝はない。さらに1600mになった2012年以降、牝馬は「0-2-1-20」と苦戦傾向だ。今年は牝馬の反撃は見られるだろうか。
3連勝中の外国産馬ロータスランド(牝4歳、栗東・辻野泰之厩舎)が、その連勝を伸ばすかどうかに注目が集まる。
3走前に1勝クラス、2走前に2勝クラスを勝ち、前走は米子S(L)に格上挑戦。外枠から先行すると、直線しぶとく末脚を伸ばし、サマーマイルシリーズの初戦を格上馬相手にあっさり勝ち切った。
代打騎乗した岩田望来騎手は、「すごくレースセンスが良く、良い位置につけられましたし、こういう(雨の影響で時計の掛かる)馬場もプラスになりました。まだ馬に余裕がありましたし、オープンでも通用する馬です。マイルから1800mで次走も期待して良いと思います」とコメント。その言葉通りならハンデ戦の今回も期待できそうだ。
前走後も調整は順調で、1週前には栗東坂路で52秒4-11秒5という好時計をマーク。レシステンシアの12着に敗れた阪神JF(G1)以来、1年7か月ぶりとなる重賞で堂々の主役を張る。
重賞経験豊富なディアンドル(牝5歳、栗東・奥村豊厩舎)が対抗格。2歳から3歳春にかけて芝1200mで5連勝した快速馬で、古馬初対戦となった3歳夏の北九州記念(G3)でも2着と高いスプリント能力を示していた。
ところが4番人気で迎えたスプリンターズS(G1)で13着に敗れると、一転長いスランプに陥った。その後は徐々に距離を延ばすも、7戦中6戦が2桁着順という大不振。ようやく復活の兆しを見せたのが、団野大成騎手と初コンビを組んだ今年2月の小倉大賞典(G3)だった。
12番人気で臨んだ一戦は大外枠から2番手を追走。4角早め先頭の積極的な競馬で3着を確保した。その後は新潟開催の福島牝馬S(G3)で逃げ切り勝ちを収め、前走のヴィクトリアマイル(G1)では先団を見るポジションからしぶとく4着に粘り込んだ。
小倉では「1-1-1-0」と堅実で、近3走の充実ぶりなら重賞3勝目を挙げても何ら不思議はない。この馬を手の内に入れた団野騎手の手綱さばきにも期待したい。
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