
多井隆晴が『多井熱』で語る麻雀界の真実。最強プロが見た「地獄」本当に怖いのは……プロ2000人全員「勘違い」と襲来するブーム終焉の時

『藤田晋 invitational RTDリーグ』(AbemaTV)などで人気No.1を誇る麻雀プロ・多井隆晴(RMU)が13日、『近代麻雀戦術シリーズ 多井熱』(竹書房)を出版。
『AbemaTV』麻雀チャンネルの出現によって、空前のブームを迎えている麻雀界。その中で「最速最強」の異名のもとに麻雀界のトップに君臨する男が、満を持して世に放った『多井熱』は、これまでの麻雀戦術書とは大きく一戦を画した、まったく新しい麻雀本だ。
頂点を極め麻雀界の顔役となった者だからこそ見える景色、そしてブームに沸く麻雀界の真実――。如何にして「麻雀プロ・多井隆晴」は生まれたのか、その「声」を聴いた。
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――プロになって最初に『麻雀プロとして稼ぎたい、有名になりたい。そのためにはまず自分のキャラを確立しなければと考えた』結果、あえてヒールを演じた。
多井:初めてプロの試合を見た時に、皆スーツ着てネクタイして、アシスタントの可愛い女の子に「頑張ります」と。それで終わったら、勝った人は「嬉しいです」。負けた人は「悔しいです」……全然、面白くなかったんですよ(笑)。次の日、顔も名前も全員わかんなかった。覚えてないんですよ。
僕はその場で「これはダメだな」と思って「変えてやろうかな」と思ったんです。
それで、あえてダボダボのダブルのスーツを着て、シャツをバーンと開けて、金のネックレスまでして……試合の前にマイク向けられたら「オレが勝つに決まってんだろ!」と。そんなことばっかり言ってましたね。「オレが生まれた時から決まってんだよ」って(笑)。
――ノリがプロレスですね(笑)。

多井:それが面白いかなと思って。先輩を呼び捨てにして「もう終わったから、アイツの時代は」。いきなりベテランプロに噛みついたら、観ている人も「なんだアイツは」と「面白い」と思う人で半々になれば、どっちかを応援してくれるんで。結局、プラスにしかなんないなと思って……僕も人に嫌われるのは好きじゃないし、途中からはイヤでしょうがなかったんですけどね(笑)。
――まずはヒール役で目立って、そこからのベビーターンを狙っていた。
多井:目立ったおかげで、片山まさゆき先生のマンガ『オーラ打ち! 言霊マンボ』(竹書房)の主人公にもなったし、「新人王」のタイトルを獲った時も、大きくニュースに取り上げていただいたんです。そこまではいいんですけど、本当にタイトルをたくさん獲って「麻雀プロのNo.1」になった時には「もうヒールは卒業した方が、業界のためになる」と思って、その転機を探っていましたね。
――とはいえ、ある日突然、良いキャラになるわけにはいかない。
多井:そのタイミングが、麻雀より難しかったですね(笑)。いろいろ段階を踏んでたんですよ。例えば、対局中にずっとタバコを吸ってたけど、まずそれをやめる。対局会場に入った時に、皆が挨拶しているところを「ここは試合場だぞ!」と。「馴れ合いじゃねえんだぞ!」とか言ってたのが「おはようございまーす♪」って、挨拶するようになったりとかね(笑)。
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