
麻雀界をリードする女流プロ雀士・二階堂姉妹の特別インタビュー(前編)-二人にとって「生きる」とは何なのか、その「流儀」を語る-

女流プロ雀士として麻雀界をリードする、二階堂姉妹による初の勝負哲学書『明日は、今日より強くなる 女流プロ雀士 二階堂姉妹の流儀』(KADOKAWA)が5月25日に発売された。
そこで今回、ギャンブルジャーナル編集部がお二人にインタビューを実践。プロ生活16年目を迎えた実姉の二階堂瑠美(にかいどう るみ)、17年目を迎えた実妹の二階堂亜樹(にかいどう あき)の二人が本著に綴った真の「強さ」と「勝利」に迫った。
本著は紛れもない勝負哲学書でありながら、よくある麻雀の指南本では全くない。いや、それどころか麻雀ではなく、現代社会をプロ雀士として生きる二人のこれまでの人生、そして勝負師として培った哲学、誰もが考える「生きる」とはどういったことなのか……。
そんな『人生観』そのものにスポットを当てた、手に取った誰もがどこかで共感し、生きていくための支えの一つにできるような「人生の教科書」ともいえる一冊に仕上がっている。
「妹・亜樹」15歳の少女が下した壮絶な決断
両親が雀荘を経営する中、亜樹が7歳の時にまず母親が失踪する。何もわからぬまま、一家共々祖母の元へ身を移すと、今度は15歳の時に父親が蒸発。祖母が入院する中、亜樹プロは中学生、姉の瑠美プロもまだ高校生である。そんな折に、今度はバブルが崩壊し地価が暴落。住居だった祖母の家が抵当に入ると、いよいよ行き場がなくなった。
一人の中学生の少女に降り掛かった、まさに八方塞がりの状況。普通なら姉や親せきに縋って泣きつくことしかできないであろう年代だが、そこで亜樹プロは常識では考えられない行動に出る。その身一つで、上京したのだ。
二階堂亜樹プロ(以下亜樹):(姉の瑠美もまだ高校生で経済的に)頼れると思っていませんでした。人に頼るのがもともと嫌な性格もあったんですが、(状況的に)とりあえず、家は出なきゃいけないと思っていました。
――それでも15歳の少女がそうそう決断できることではない。
亜樹:まあ、(15歳なので)「上京すれば、どうにかなる」っていう安易な気持ちはありましたね。神奈川の田舎で育った人間なので。東京に行けば、自分で働いて生活していけるような何かがあるんじゃないか、「東京」という大きな街に対して、漠然とした希望みたいなものがありました。あと雀荘で働きたいていうのがあったんで、東京に行って雀荘で働けばどうにかなるみたいな、安直な考えがあった部分はありますよ。
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