「お役所体質は今やお荷物?」日本競馬の海外遠征増加に”背信姿勢”のJRA。今こそ「海外遠征サポート制度」を復活させるべき

まず前提として、今年の競馬は例年よりも盛り上がっている。
昨年の二冠馬ドゥラメンテを始めとした充実の古馬陣。その上、今年の3歳馬は「史上最強レベル」と誉高い。さらには16年ぶりに誕生した女性騎手・藤田菜七子の出現や、競馬の顔役・武豊騎手の復活など話題も豊富。
実際のG1売り上げも軒並み昨年を上回っていることから、このままいけば年間売り上げの大幅アップが見込まれ、さらには新たな競馬ブームの到来さえ期待できるような盛況ぶりだ。
そして、間違いなくその一端を背負っているのが、日本馬の積極果敢な海外遠征の数々だろう。
例年のドバイ遠征に加え、モーリスやラブリーデイといったトップホースが香港へ遠征、さらにはラニがUAEダービー(G2)制覇を皮切りにアメリカクラシック3冠へ挑戦中。フランスのイスパーン賞(G1)をエイシンヒカリが10馬身差で圧勝した際は、大きな話題となって取り上げられた。
そして、秋の凱旋門賞には11頭もの日本馬が登録している。
日本競馬の海外挑戦。それは、プロ野球でいえばアメリカのメジャーリーグへの挑戦、サッカーでいえばイタリアのセリエAやイングランドのプレミアリーグへの挑戦に通じるものがあり、当然ながらファンは未知の世界への挑戦に期待を大きく膨らませる。
言い換えればプロ野球やサッカーの人気に、今や日本人の海外での活躍は欠かせないコンテンツとなっている。
従って、日本競馬もまた人気向上のためには日本馬の海外での活躍が必要不可欠であることは、述べるまでもない事実だろう。そして、実際に数多くの海外遠征を実施している今年の日本競馬は、その都度ファンを虜にして例年にない盛り上がりを見せている。
しかし、そんな日本競馬全体の盛り上がりに依然背を向け続けているのが、日本競馬界を牽引すべきJRAである。
先述したエイシンヒカリがフランスのイスパーン賞を勝った際、管理する坂口正則調教師がこんなことを漏らしていた。
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