
JRA福永祐一「ダブルスコア」で川田将雅に圧勝! 中京記念(G3)アンドラステ重賞初勝利で存在感も…… 白熱の小倉リーディング争いで明暗を分けたのは
3日から開催された夏の小倉競馬も先週末で一区切り。CBC賞(G3)は芝1200mで1分6秒0(良)、プロキオンS(G3)ではダート1700mで1分40秒9というとんでもないレコードが飛び出したことでも話題となった。
開催スケジュール的には24日から8月8日までの間は一旦小休止。後半は8月14日から9月5日までの開催が予定されている。
前半3週間の開催を終えたが、小倉リーディングに輝いたのは14勝を挙げて独走した福永祐一騎手だった。先週の開催で5勝を荒稼ぎして10勝の松山弘平騎手が2位、川田将雅騎手は順位を一つ落として7勝の3位に入った。
とはいえ、勝率は福永騎手が31.8%で川田騎手は28.0%と高く、松山騎手が17.9%だったことを考慮すると、やはり二強の対決だったというのが真相かもしれない。勝利数こそ14対7でダブルスコアの差がついたが、44鞍に騎乗した福永騎手と25鞍に騎乗した川田騎手とでは分母が異なる。
重賞レースでも中京記念(G3)をアンドラステで制した川田騎手に対し、カテドラルで2着に入った福永騎手はCBC賞(G3)でもピクシーナイトで2着と、勝利にはあと一歩手が届かなかったものの、健在ぶりを見せつけた。
まさに実力伯仲といった感じのライバル2人だが、それぞれの勝利の内訳には大きな違いがあった。
福永騎手が最も勝利を稼いだのは【5.1.0.2/8】の好成績を収めた新馬戦だ。
勿論、他の条件も十分な結果を残しているが、勝率にして62.5%は特筆ものだろう。新馬勝ちの有力馬は、新たな戦力として将来的なリーディング奪取へのバックボーンにもなる。
加速ラップを差し切りと、中身の濃かったピースオブエイトや、キタサンブラック産駒として初勝利を挙げたコナブラックなど、先々が楽しみな馬も確保した。
対する川田騎手が得意としたのは、7戦3勝で勝率42.9%だった未勝利戦だ。他にも懇意にしている中内田充正厩舎との黄金タッグで9戦4勝と好成績を残した。
福永騎手が得意にした新馬戦についてはむしろ4戦1勝と振るわなかった印象が強い。その1勝も単勝1.1倍のフィデルで上げたもの。3敗の内訳も単勝1.5倍のグランディア、同1.9倍のタイセイディヴァインという大本命に、単勝4.2倍で2番人気だったコルティーナだった。
成績的に後れを取った川田騎手だが、さすがの腕前を見せたのはやはり中京記念の勝利だろう。
コンビを組んだアンドラステは、これまで重賞に挑戦するも5連敗と壁に阻まれていたが、8戦ぶり2度目の騎乗で一発回答を出した。この勝利で2戦2勝となり、川田騎手が騎乗した場合は負けていない。
レース後のコメントでは「能力は重賞級なのは間違いない馬」と元々の能力の高さを称賛したが、インの好位で脚を溜めて最短距離を走らせる巧みな手綱捌きで後続馬の追撃を凌ぎ切った好騎乗が光る勝利だった。
全国リーディングはC.ルメール騎手がただ1人107勝の大台で独走中だが、86勝で2位の川田騎手、77勝で3位の福永騎手が、絶対的な王者をどこまで追い上げるかにも注目したい。
(文=高城陽)
<著者プロフィール>
大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。
PICK UP
Ranking
5:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆
関連記事
JRA 「俺の経験則から言うと……」福永祐一、新馬戦5連勝に隠された配慮。新馬15戦で勝率53.3%、3着以内率は驚異の86.7%!
JRA福永祐一「1回将雅を挟むのありやな」日本ダービー制覇は川田のおかげ!? 「全然オレとタイプが違う」相棒シャフリヤールをライバルに託した意外な効果
JRA福永祐一「かみ合ってない」2年目ドゥラメンテに辛口評価!? セレクトセール「平均1250万下落」で 急上昇モーリスにまさかの”逆転”負け
JRA夏の新馬戦は「小学校の運動会」⁉ トラウマ残る「ムチ連打」はご法度、“メイクデビュー”の知られざる騎乗ぶりを徹底解説!!
JRA 福永祐一「人為的に変える必要がある」クロノジェネシス凱旋門賞直行に助言!? 「特にディープインパクトの子供は……」日本馬と欧州馬の決定的な違いとは