JRA福永祐一「1回将雅を挟むのありやな」日本ダービー制覇は川田のおかげ!? 「全然オレとタイプが違う」相棒シャフリヤールをライバルに託した意外な効果

16日、今春の日本ダービー(G1)を制したシャフリヤール(牡3歳、栗東・藤原英昭厩舎)が、9月の神戸新聞杯(G2)から始動することがわかった。本馬が所属するサンデーレーシングの公式HPにて発表され、鞍上は主戦の福永祐一騎手が予定されている。
皐月賞馬エフフォーリアとのハナ差の接戦を制して、世代の頂点に立ったシャフリヤール。藤原英調教師は「皐月賞(G1)も考えましたが、成長を促してダービーに直行した事がよかった」と、管理馬の成長を大きな勝因の1つに挙げている。
3歳春というこの時期の競走馬はまさに成長期といえるが、エフフォーリアに「2馬身半+アタマ差」をつけられ完敗した2月の共同通信杯(G3)から、わずか約3ヵ月。逆転勝利は、シャフリヤールの類稀な成長力がもたらした結果に違いない。
これで日本ダービー3勝目となった福永騎手も、先日5日に公開されたビタミンSお兄ちゃんのYouTube『お兄ちゃんネル』にて「ダービー前にグッと良くなる馬が勝ちやすい気がする」と話しており、シャフリヤールはその典型だったようだ。

また、動画内で福永騎手がシャフリヤールのダービー制覇の要因として絶賛したのが、川田将雅騎手の存在だったというから驚きだ。
詳細は動画を視聴いただきたいが、シャフリヤールに川田騎手が騎乗したのは3月の毎日杯(G3)。つまりは、シャフリヤールがエフフォーリアに敗れた共同通信杯から、逆転を果たした日本ダービーまでの間で唯一のレースということになる。
「ダービー勝った後に、藤原調教師と『間で1回(川田)将雅を挟むのありやな(笑)』」
「毎日杯を使ったのが良かった」と福永騎手が語るのも、あの毎日杯でシャフリヤールが大きな変身を遂げたというのだ。
「動画内で福永騎手が『将雅が乗って、しっかり馬を動かして追ってくれてたから。シャフリヤールはトモ(後躯・後肢)の入りが良くなった』と話していましたね。
というのも福永騎手が『全然オレとタイプが違う。オレはサーッと走らせるけど、将雅はグアッ動かして乗る』と川田騎手との違いを分析している通り、シャフリヤールにとっては異なるタイプの騎手が騎乗したことで、いい刺激になったようです。
競走馬が速く走るために様々な筋肉を使いますが、川田騎手が騎乗したことによって、これまであまり使われなかった筋肉が刺激され、それがトモの入りを始めとして成長に繋がったのかもしれません。ジョッキーならではの、とても興味深い話だと思いました」(競馬記者)
実際にシャフリヤールに限らず、騎手が交代することでガラッと一変する馬は珍しくない。
今回はたまたま川田騎手がワンポイントで騎乗したため、カンフル剤のような効果となったが、例えば菊花賞馬キセキや短距離王ダノンスマッシュのように、川田騎手が騎乗し、そのまま主戦となったことで、さらに一皮むけた馬もいる。
そこには川田騎手の騎乗技術も然ることながら、福永騎手の言葉を借りると「馬をグアッ動かす」ことによって、これまで眠っていた筋肉が目覚めるケースもあるのかもしれない。
「馬の性格にもよるけどね。でもガラッと変わったのは間違いないよ」
とシャフリヤールにおける“川田効果”を実感した福永騎手。日本ダービーでは有力馬のヨーホーレイクに騎乗するなど、普段は強力なライバルの川田騎手だが、シャフリヤールのダービー制覇においては意外な立役者となっていたようだ。(文=大村克之)
<著者プロフィール>
稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。
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