JRAリーディングサイアー争いは「群雄割拠」時代に突入!? ディープインパクトの後継者争いが過熱、サトノアラジン産駒の初勝利で新種牡馬産駒が20勝到達!
18年以降、ディープインパクト産駒の6・7月の2歳戦の戦績データを集計すると、この時期の成績は軒並み低調。19年こそ出走馬11頭に対して7勝を挙げているものの、20年は出走馬16頭に対して5勝。18年は18頭で4勝に終わっている。
ところが、素質馬が続々デビューする10・11・12月の成績は素晴らしく、18年はこの3ヶ月で38勝と、ひと月10勝以上をマーク。19年も同3ヶ月で30勝、20年も3ヶ月で25勝の“荒稼ぎ”を見せていた。
つまり、18年以降のディープインパクト産駒の2歳馬は夏場こそ低調だが、10月以降は必ず巻き返してくることが分かる。
日本ダービー(G1)が終わり、6月5日にスタートした今年の2歳戦。7月25日終了時点で、勝ち名乗りをあげた新馬は全部で85頭。種牡馬の数は51頭を数えた。
周知の通り、ディープインパクトはすでに死亡していることで、その後継者争いも激しくなることが予想される。
そこで好スタートを切った新種牡馬組や、モーリス、ドゥラメンテらの2年目組、さらに前出のハーツクライやキズナらを含めると、突出した種牡馬が不在の様相を呈してきたことは事実だろう。
はたして、ディープインパクト、キングカメハメハ、ハーツクライのいなくなった日本競馬界のリーディングサイアー争いは、どのような変化をもたらすこととなるのか。ポストディープインパクトを狙う新種牡馬勢の産駒成績にも引き続き注目したい。
(文=鈴木TKO)
<著者プロフィール> 野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
JRA新種牡馬キタサンブラック産駒、有力新馬登場も「切れ不足」披露……現状打破のカギを握るのは「あの馬」の活躍?
JRA 武豊との対決制し「最強の未勝利馬」爆誕!? 「今年0勝」崖っぷち騎手が再び掴んだ光明! 新種牡馬キタサンブラック産駒がセレクトセールで大苦戦……【週末GJ人気記事総まとめ】
まさかの「億超えゼロ」14頭合わせてもキズナ産駒1頭に完敗! 新種牡馬キタサンブラック産駒がセレクトセールで「不振」に終わった理由
JRA レイデオロ産駒「億超え連発」でセレクトセール完売! 種牡馬「戦国時代」に注目を集めた父ディープインパクトとの共通点とは
JRA【函館2歳S(G3)展望】馬体重“98kg差”の一騎打ち!? 「新種牡馬」シルバーステート産駒メリトクラシーVS「ラストクロップ」キングカメハメハ産駒ポメランチェ!