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JRA武豊は史上最速&最年少で達成! 三浦皇成900勝と田辺裕信1000勝にみる“メモリアル勝利”目前のジョッキーたちの思惑はいかに?

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田辺裕信騎手 撮影:Ruriko.I

 8月1日の競馬で達成された、2つのメモリアル勝利。

 三浦皇成騎手は、函館6Rで史上49人目、現役25人目となるJRA通算900勝を達成。同日の新潟8Rでは、田辺裕信騎手が史上40人目、現役21人目のJRA通算1000勝となる区切りの勝利をマークした。

 区切りの勝利といえば、メモリアル勝利を目前に控えたジョッキーたちは、「早く達成したい」といった焦りやプレッシャーなどを感じているのだろうか。そういう意味では、1000勝達成後の田辺騎手のコメントは趣深い発言だったといえる。

 田辺騎手の場合、999勝を挙げたのが7月18日の福島最終レース。“大台”となる1000勝目まで約2週間、レース数にして14戦を要した。

 レース後の田辺騎手は、「あと1つという所で、ちょっと足踏みにはなりましたが、特に感情を入れないというか、自分のペースを乱さず、上手く勝つことができました」とコメント。

 焦りがないわけではないが、そこは平常心を保ち、自らのペースを守る……といったように、メンタル面のバランスを意識した発言から、やはりそれ相応のプレッシャーはあったと推測できる。

 他の騎手でいうと、8月2日現在で最も区切りの勝利に近いのが、藤岡佑介騎手。JRA通算895勝で、節目の900勝まで残り5勝。また斎藤新騎手は93勝で、100勝まで残り7勝。今週から来週の競馬にかけて達成なるか、その騎乗ぶりにも注目したいところだ。

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 ジョッキーたちにとって、区切りの勝利に対する焦りやプレッシャーがあるとしたら、こうした感情を上手くコントロールして、何度もメモリアル勝利を達成してきたのが武豊騎手だ。

 武豊騎手が三浦騎手と同じ900勝を挙げたのは、デビュー7年目の1994年。9月11日中京11Rの朝日CC(G3)をツルマルガールで優勝。史上最速・最年少となるJRA通算900勝を、メインレースで決めてみせた。

 この年の武豊騎手は、1月6日にJRA通算800勝を達成。さらに8月6日にシーズン最速記録(当時)となる100勝目に到達するなど、900勝へのプレッシャーは微塵も感じられない騎乗ぶり。

 さらに武豊騎手が田辺騎手と同じ1000勝を達成したのは、900勝達成した翌年の1995年。わずか一年足らずの間に“大台”にのせた武豊騎手は、同年7月23日小倉3Rをエールノコイビトで勝利。デビューから8年4ヶ月、自身26歳4ヶ月で、こちらも史上最速・最年少となるJRA通算1000勝を達成してしまった。

 特筆すべきは1000勝を決めた3Rから、続く4R、8Rとあわせて、あっさりと3連勝を決めている点。武豊騎手にとって1000勝は、文字通り“通過点”でしかなかったのだろう。

 その記録を振り返るほどに、他の騎手では成し得ない“凄み”を感じると同時に、“恐ろしさ”すら感じる武豊騎手。

 8月2日現在、積み重ねてきた勝利数は通算4282勝。数々のメモリアル勝利を達成してきた武豊騎手は、自身の区切りの勝利を今も淡々と刻んでいる。(文=鈴木TKO)

<著者プロフィール> 野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。

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