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JRA 藤田菜七子「新馬戦」で2頭の注目馬がスタンバイ。「活躍馬ズラリ」ノーザンファーム生産の良血馬&セール最高価格「あのオープン馬」全弟

JRA 藤田菜七子「新馬戦」で2頭の注目馬がスタンバイ。「活躍馬ズラリ」ノーザンファーム生産の良血馬&セール最高価格「あのオープン馬」全弟の画像1

 9日に24回目の誕生日を迎えた藤田菜七子騎手。先週15日に行われた新潟12Rは、3番人気のフミロアに騎乗。好ダッシュから迷わずハナを奪うと、最後は後続を突き放して完勝。24歳初Vを飾った。

「左回りは右回りと比べてスムーズ。スピードはこのクラスでも通用するものがありました。馬場もこの馬にちょうどいい感じでした」

 レース後に冷静に振り返った菜七子騎手。これで今年の14勝目、JRA通算では139勝目となった。特に最終レースはここ1ヶ月間で3勝を挙げており、近頃では「最終の菜七子」と呼ばれつつもある。

 そんな菜七子騎手だが、今週は新馬戦で2頭の注目馬がスタンバイしている。

 1頭目は、21日の新潟芝1200mでデビューを予定しているリオンディーズ産駒のオールイズトゥルー(牝2歳、美浦・高橋祥泰厩舎)だ。

 母のヴェリタブルは香港G1・クイーンエリザベス2世Cを制したネオリアリズムや、安田記念(G1)の覇者リアルインパクトの半妹。近親に2019年のJRA最優秀短距離馬インディチャンプや、シルクロードS(G3)の勝ち馬アウィルアウェイなど活躍馬がズラリと並ぶ。

 オールイズトゥルーも一族と同じく、スピードを活かした短距離路線での活躍が期待できそうだ。血統的にはマイルも充分に守備範囲だろう。

 なおオールイズトゥルーはノーザンファームの生産馬で、オーナーは吉田勝己氏の名義。菜七子騎手が新馬戦でノーザンファーム生産馬に騎乗するのは、昨年11月のエルピーダ以来となる。

 もう1頭は、22日の新潟ダート1800mでデビュー予定のフォレスタブル(牡2歳、美浦・根本康広厩舎)だ。

 フォレスタブルは昨年7月に開催された1歳馬のセリ市『八戸市場』にて、最高価格となる682万円(税込)で落札された注目馬。全兄に今年、条件戦を連勝してオープン入りを決めたドスハーツがいる血統となる。

 犬塚悠治郎オーナーのブログ『ぐりぐり君の個人馬主ブログ』によると、芝の中距離戦でのデビューも考えていたようだが、兄ドスハーツも活躍するダートの中距離戦を初陣に選んだようだ。必勝体制を敷いてきたともいえるかもしれない。

「リオンディーズ産駒は先月、新潟の新馬戦でオタルエバーが強い勝ち方をしており、新潟2歳S(G3)でも人気になることが予想されています。オールイズトゥルーの近親アウィルアウェイは新潟のダリア賞(OP)を完勝しており、本馬も新潟の舞台は向くかもしれません。

フォレスタブルはオーナーの犬塚氏が、『根本厩舎ですので所属ジョッキーを乗せたいですね』とコメントしていたので、菜七子騎手で出走することになれば、それが実現したことになりますね」(競馬誌ライター)

 勝利を飾ることができれば、菜七子騎手にとっては今年1月のレッジャードロ以来の新馬戦Vとなる。後の短距離戦線やダート界での活躍を期待するためにも、まずは初戦の走りに注目だ。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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