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JRA「スーパーレコード」で8馬身差圧勝デビュー!「能力がある」米国三冠馬アメリカンファラオ産駒に川田将雅も太鼓判

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 4日、小倉競馬場で行われた2R・2歳未勝利戦は、1番人気のコンクパール(牝2歳、栗東・中竹和也厩舎)が勝利。初ダートながら単勝1.7倍の圧倒的支持に応えると共に、JRAの2歳レコードを記録するド派手な初勝利を飾った。

 米国三冠馬アメリカンファラオの仔がダートで本領を発揮した。16頭立てダート1700mで行われたレース。ゲートで煽ったコンクパールのスタートは決して良いわけではなかったが、ダッシュ力の違いでハナへ。

 断トツの1番人気馬が隊列を引っ張る形になったことで各馬も必死についていくが、最後の直線に入ったところで一気にちぎれた。鞍上の川田将雅騎手のアクションが大きくなると、あっという間に後続に決定的な差をつけたコンクパール。最後は流すような形で、2着ビーストアタックに8馬身差をつける独走劇だった。

「モノが違いました。デビュー2戦は芝で2、3着と惜しい競馬が続いていましたが、ダートに替わって本領発揮。時計の出やすい不良馬場だったことも、この馬にとってはよかったと思います。勝ち時計の1:44.8はJRAの2歳レコード。それも従来を0.8秒も更新したスーパーレコードです。

ただ、その一方でレース後に川田騎手が『性格的に力みが強すぎて、まだ気持ちのコントロールができてない』と話した通り、序盤はずっと掛かり気味。この日は逃げる競馬になりましたが、川田騎手も仕方なくハナに立たせた印象です。

鞍上も『我慢が利くようになれば』と話していましたが、気性面が成長すればもっとやれるかもしれないだけに、今後が楽しみな存在ですね」(競馬記者)

 コンクパールの父アメリカンファラオは2015年に米国三冠を達成すると共に、史上初めて同一年にブリーダーズCクラシック(G1)を制した歴史的名馬。日本で走る産駒は決して多くないが、カフェファラオがフェブラリーS(G1)を勝ち、ダノンファラオがジャパンダートダービー(G1)を勝つなど、大物を輩出している。

「レース後に、中竹調教師が『父と母は無論、ファミリーにもG1馬が多い世界的な名血』と評していましたが、コンクパールの母エーゼットウォリアーは米国の2歳G1の勝ち馬。血統的なスケールは非常に大きな馬で、ダートならかなりの出世が見込めそうです」(別の記者)

 気になる今後だが、中竹調教師が「ダート路線だろうね」と見通しを語った通り、やはりダートになることが濃厚だ。

 3歳ダート王ダノンファラオの主戦を務める川田騎手が「能力がある」と評価するコンクパール。米国三冠馬から、またもダート界の大物が出現したのかもしれない。

(文=大村克之)

<著者プロフィール>
 稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。

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