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JRA武豊「急展開」の秋華賞(G1)参戦はアノ馬で!? 凱旋門賞騎乗も「戻ってこれそうです」

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 28日、10月3日にフランスのパリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(G1)に騎乗予定の武豊騎手が、17日の秋華賞(G1)開催週から復帰できることがわかった。自身の公式ホームページで発表している。

「具体的には10月16、17日の秋華賞の週には戻ってこれそうです」

 自身9度目の凱旋門賞へ挑むレジェンドへ、朗報が舞い込んだ。今年はA.オブライエン厩舎に所属する愛国馬ブルームで参戦する武豊騎手だが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当初は帰国後に14日間の自主隔離が義務付けられていた。

 しかし、来月1日より仏国からの帰国後、自主隔離が10日に短縮されることで16、17日の競馬開催から騎乗することが可能に。当初の復帰は菊花賞(G1)週になると見られていたが、牝馬三冠の最終章となる秋華賞にも騎乗することが可能となった。

 ただ、秋華賞戦線はすでに紫苑S(G3)やローズS(G2)といったトライアルレースを消化済み。出走馬の陣容はほぼ固まりつつあり、伴って鞍上も続々と決まっている状況だ。

 飛び入り参戦となる武豊騎手が騎乗できそうな馬はいるのだろうか。

「武豊騎手の3歳牝馬のお手馬といえば、重賞3勝を誇るメイケイエールが筆頭ですが、春の桜花賞(G1)で大敗してから、スプリント路線の参戦が決定。来月3日のスプリンターズS(G1)に池添謙一騎手との新コンビで出走する見込みです。

可能性がありなのは奥村武厩舎のクールキャットや、斉藤崇史厩舎のステラリアではないでしょうか。

クールキャットは前走のローズSはC.ルメール騎手とのコンビでしたが、ルメール騎手はファインルージュとのコンビが決まりました。春のオークス(G1)では武豊騎手とコンビを組んだ経緯があります。ステラリアは福永祐一騎手が主戦でしたが、オークスでは川田将雅騎手が騎乗。こちらも鞍上がまだ決まっていません」(競馬記者)

 春のオークスでは、クールキャットが果敢に逃げに打って出たもののレース後、武豊騎手が「4コーナーで『後ろを待たずに離して』と思ったけど……」と悔しさを露にした苦しい結果。早めに後続に来られて14着に大敗している。その2番手を追走したのが、ステラリアだった。

 一方で、ローズSではクールキャットにルメール騎手が騎乗して3番人気に推されたものの、一転して後方待機策。最後の直線でもほぼ見せ場を作れず、11着に敗れた。

「クールキャットは厳しい結果が続いていますが、オークスと同じようにハナに立つならマークが薄くなる分、チャンスも広がると思いますね。春にフローラS(G2)を勝っている通り、距離は2000mくらいが良さそう。

一方で、(秋華賞と同じ)阪神の2000mの忘れな草賞(OP)を勝っているステラリアも舞台は歓迎でしょう。こちらは切れ味鋭い末脚が魅力です。

武豊騎手が騎乗するのかはわかりませんが、騎乗するなら面白い存在になりそうです」(同)

「ワクワクした気持ちで、いざフランスへ行ってまいります」

 自身の公式ホームページでそう意気込みを語っている武豊騎手。この日、ステラリアで秋華賞に挑むことが発表された。世界の頂上決戦で最高の騎乗を見せれば、凱旋門賞勝利ジョッキーとしてレースを迎えることになるかもしれない。

(文=大村克之)

<著者プロフィール>
 稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。

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