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JRA川田将雅「ラチ大破の落馬事故」も神対応に絶賛の嵐! 突然のアクシデントも記者が見たトップジョッキーの「凄み」とは

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JRA川田将雅「内ラチ大破の落馬事故」も神対応に絶賛の嵐! 突然のアクシデントも記者が見たトップジョッキーの「凄み」とはの画像1

 2日、中京競馬場で行われた5Rの新馬戦は、4番人気のヴェールランス(牡2歳、栗東・藤岡健一厩舎)が勝利。好位から脚を伸ばすと、粘り込みを図った1番人気テンダンスをきっちり捕えた。

 一方、レースを見守ったファンをヒヤリとさせたのが、2番人気に推されたグレートキャンベラ(牡2歳、栗東・矢作芳人厩舎)と川田将雅騎手だ。

 12頭立ての芝2000mのレース。好スタートから押し出されるようにハナになったグレートキャンベラだが、前半1000m通過を63秒の超スローペースに持ち込むなど、レースの主導権を握ることに成功。手応え十分で最後の直線を迎えた。

 しかし、満を持して川田騎手が右ムチを入れると、グレートキャンベラが突然内ラチに逃避……ラチを破壊して転倒すると、川田騎手も芝コースに叩きつけられた。

「この日が初めてのレースだったこともあって、どうやら馬がムチに驚いてしまったようですね。事故防止のため、ラチは柔軟性のある素材で作られていますが、見事に大破していました。先頭を走っていた馬の転倒なので一瞬ヒヤリとしましたが、幸い後続が巻き込まれることはなかったようです。

転倒してすぐに馬も川田騎手も内馬場へ避難していましたし、人馬とも大きな故障はなさそうに見えました。まだ無事という発表がないだけに楽観視はできませんが、人馬とも大事には至ってなさそうでよかったです」(競馬記者)

 集団の先頭を走っていた馬の転倒だけに、一歩間違えば連鎖的な大事故にも繋がり兼ねなかった今回の落馬事故。直後を走っていた吉田隼人騎手のルージュヴェルダなど、後続馬が上手に回避したおかげで大きなアクシデントとはならなかった。

 ただレース後、ネット上のSNSや掲示板などで「落ちてから起き上がるのがとても速い」「危機管理能力すごすぎ」「状況判断力が素晴らしい」「回避行動がプロフェッショナル」と賞賛されたのは、意外にも落馬した川田騎手の判断力と身のこなしだった。

「一言で言うと『落ち方が上手』ということですが、落馬してからの川田騎手の行動は非常に的確でしたね。即座に立ち上がると、迷いなく内馬場へ避難していました。

普通、落馬してしまうと肉体的な衝撃と、精神的なショックでしばし茫然としてしまうもの。しかし、川田騎手はそんな非常に危機的状況の中で、実に素早く的確に危機回避の行動を取っていました。

これも川田騎手の強靭な肉体と、豊富な経験がなせる業だと思います。ですが、さらに川田騎手の凄みを見たのは、グレートキャンベラと揃って内馬場へ逃げ込んだ後、下手にグレートキャンベラに近づかず、そのままさらに内側のダートコースまで逃げたこと。転倒して興奮している可能性がある馬に下手に近づかないという判断も極めて冷静でした」(同)

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 幸いにも、次の6Rから予定通り騎乗した川田騎手。今週から秋のG1戦線が開幕し、明日のスプリンターズS(G1)ではダノンスマッシュとの春秋制覇、11月には米ブリーダーズC挑戦も控えている。

 誰もがショックを受ける突然のアクシデントの中での冷静な“神対応”には、これから始まる大きな挑戦に対する強い気持ちを感じた。

(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

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