
JRAまるでメイケイエール……戸崎圭太1番人気「不可解騎乗」にファン呆然!? レースの流れを無視した後方待機はなぜなのか
3日、中山競馬場で行われたサフラン賞(牝馬限定・1勝クラス)は、吉田隼人騎手の6番人気ウォーターナビレラが勝利。スローペースの逃げに持ち込んだウインピクシスを直線で交わし、デビューからの連勝を2と伸ばした。
これに対し、1番人気に支持されながら6着と惨敗したのは、戸崎圭太騎手が騎乗したレディバランタイン(牝2、美浦・加藤征弘厩舎)だ。
同馬は7月の新潟で芝1800mのデビュー戦を逃げ切り勝ち。終始、掛かり気味に走りながら、直線で後続を突き放す強い内容。それだけに距離が1ハロン短縮する今回は、折り合いをつけるのに好都合のはずだった。
ところが、折り合いに心境を見せるどころか、まったくらしさを見せられずに敗れたのだから競馬は分からない。
8頭立ての芝1600mのレース。スタートで後手を踏んだレディバランタインは後方2番手からの追走。ある程度前につけておきたいところだったが、戸崎騎手は折り合いを重心したのか、半分立ち上がるような格好で手綱を引っ張った。
だが、その後も折り合いがつくこともなく、パートナーとは喧嘩が続く。最終コーナーを迎えたものの、かかり通しだったレディバランタインの闘争心は、もはや残っていなかったのかもしれない。前の馬との差を一向に詰められないままの入線となった。
前半3ハロン37秒2という超スローの展開で、逃げた馬と2番手の馬がワンツー決着した前残りの結果。レースの流れとは真逆ともいえる後方待機も大きな仇となってしまった。
これにはレースを見ていたファンの一部から、ネットの掲示板やSNSで戸崎騎手に対し、「納得がいかない」「制裁が必要なレベル」「レースで調教するな」など、非難の声が相次いだ。
確かにレディバランタインは新潟のデビュー戦を逃げ切り勝ちした馬である。それだけに、前々のポジションでレースをするはずと考えたファンも多かっただろう。
にもかかわらず、戸崎騎手はなぜ強引にも映った控える競馬を選択したのか。
「元々1400mでデビューするつもりだった馬が、除外の関係で使った1800mで結果を出しました。実際、ずっと折り合いに苦しんだことからも、レディバランタインにとって控える競馬が一つのテーマだったはずです。
今のところは、陣営からの指示だったのか、戸崎騎手の独断だったのかはわからないですが、仮に指示があったとしても、あそこまで抑えっぱなしになったのは、お互い予想外だったのではないでしょうか」(競馬記者)
ひとつ気になるところがあったとすれば、『競馬ラボ』にて連載中のコラム『週刊戸崎圭太』の内容だ。戸崎騎手が「1週前追い切りに騎乗した際、テンションが上がっていた。あとはレースでの折り合いがポイントになりそう」とコラムで触れていたことである。
まるでメイケイエールのような激しい前進気勢を見せてしまったレディバランタインにとって、人馬ともに次走への不安を残す一戦となってしまった。
(文=黒井零)
<著者プロフィール>
1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。
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